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あいうえお順

元肥(もとごえ・もとひ・げんぴ)

苗の植え付け時に、あらかじめ施しておく肥料のこと。

長期間にわたって効果が持続するように、緩効性肥料(かんこうせいひりょう)を使うことが多い。

基肥(きひ、もとごえ)ともいう

だれでもできる肥料の上手な効かせ方―基礎からわかる野菜の施肥

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花青素(かせいそ)

赤いバラの色素は、花青素(かせいそ)である

植物に含まれるフラボノイドの一種で、主として花や果実、葉の紅葉に見られる「赤・紫・青」の色素のこと。

水溶性の色素で、酸性で赤、中性で紫、アルカリ性で青に変色することから、pH(水素イオン指数)を測定するリトマス試験紙に利用されている。

紫キャベツの色素は、花青素(かせいそ)と呼ばれる

また、抗酸化物質としても知られており、健康食品やサプリメントに加えられることもある。

アントシアニンとも呼ばれる。

赤いバラ、ヤグルマギク、紫キャベツ、ナス、ブルーベリー、プルーン、アサイー、ブドウ、イチゴ、黒米、黒大豆、ムラサキイモなどに多く含まれている。

壷状花序(こじょうかじょ)

トウダイグサの壷状花序

花軸と苞が、壷状になり、その内部に花を持つもの。

トウダイグサ科の植物に見られる特殊な花序。

トウダイグサ(ユーフォルビア)、ポインセチア(ショウジョウボク)、ハナキリン、トウゴマ、ハツユキソウ、ニシキソウなど。

杯状花序(はいじょうかじょ)ともいう。

花序(かじょ)

フジの単一花序

オミナエシの複合花序

茎に並ぶ、花の配列様式のこと。

また、花軸(かじく)や花柄(かへい)に複数の小花が付いて、房状になった部分のことを指す場合もある。

植物によって多種多様な花序は、その配列により、大きく二種に分類することができる。

一つの配列様式からなる花序を単一花序(たんいつかじょ)、複数の単一花序や、複数の配列様式で構成された花序を複合花序(ふくごうかじょ)という。

花被(かひ)

シャガの花被(かひ)

花被は、一つの花にある花被片(かひへん)を総称したもの。

花被片は、生殖器官である雄しべや雌しべを保護し、大きく色鮮やかに目立つことで昆虫等を誘引する。

外側に並ぶ花被は外花被(がいかひ)、内側に並ぶ花被は内花被(ないかひ)という。

それぞれに材質が異なる場合は、外花被を萼(がく)、内花被を花弁(かべん)と呼ぶ。

花被片(かひへん)

ホトトギスの花被片のうち、外側の幅広3枚は外花被片、内側の幅狭3枚は内花被片である

雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護するように発達した器官。

また、大きく色鮮やかに目立つことで昆虫等を誘引して、虫媒による受粉が起こりやすいようにする。

外側に並ぶものを外花被片(がいかひへん)、内側に並ぶものを内花被片(ないかひへん)という。

総称は花被(かひ)。

それぞれ材質が異なる場合は、外花被を萼(がく)、内花被を花弁(かべん)という。

花床(かしょう)

花の中心部、花床が盛り上がったカモミール

花柄(かへい)の先端にあり、花を構成する花葉(かよう)の基部になる部分のこと。

花托(かたく)ともいう。

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花葉(かよう)

オキザリスの花弁には、葉脈の名残のスジが見られる

雄しべや雌しべ、花弁(かべん)、萼片(がくへん)など、花を構成する器官を総称するもの。

花は元々、葉が変形してできたとされることから、こう呼ばれている。

花を支える土台となる花床(かしょう)については、茎が変形したもののため、ここには含まれない。

花冠(かかん)

ヘビイチゴの離弁花冠

一つの花にある、花弁(かべん)の集合体のこと。

花の中心にある雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護し、鮮やかな色や独特な形で目を引いて、昆虫等を誘引する。

複数の花弁が、離れて花床に付いているものを離弁花冠(りべんかかん)、花弁が癒合して、根元が筒状になっているものを合弁花冠(ごうべんかかん)という。

ツツジの合弁花冠

合弁花冠の根元、筒状の部分は、花冠筒部(かかんとうぶ)といい、略して花筒(かとう)と呼ばれることもある。

裂けて広がった花筒の先端は、花冠裂片(かかんれっぺん)という。

花托(かたく)

中央のハチの巣状のものが、ハスの花托

花柄(かへい)の先端にあり、花を構成する花葉(かよう)の基部になる部分のこと。

花床(かしょう)ともいう。

花弁(かべん)

スイセンの花弁

花びらと呼ばれている器官のこと。

花の中心にある、雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護する。

また、色や形で目立つことで、昆虫を誘引する役割も担っている。

一つの花にある花弁の集合体は、花冠(かかん)という。

花柱(かちゅう)

アヤメ属の花柱は、花弁状に三つに分かれている

雌しべの子房(しぼう)と柱頭(ちゅうとう)を繋ぐ円柱状の器官。

花粉を受けとりやすいように、先端の柱頭を適切な位置に出すなど、主として受粉を助けるために存在している。

花茎(かけい)

ハスの花茎(かけい)

花だけを付ける茎。

花軸(かじく)の一種で、地下茎から直接出てくるもののこと。

タンポポ、チューリップ、ポピー、リコリス、アネモネ、ハス、ヒガンバナ、ガーベラなど。

花軸(かじく)

シランの花軸(かじく)と花柄(かへい)

花だけを付ける茎や枝のこと。

小花を複数付ける植物の場合は、中心の太い茎を花軸(かじく)、枝分かれして花を付ける茎を花柄(かへい)という。

果梗(かこう)

サクランボの果梗(かこう)

果実の柄になっている部分のこと。

小さな果実が多数集まった果穂の中では、個々の実を支える柄のことを小果梗(しょうかこう)と呼ぶ。

元々は、花を支えていた花梗(かこう)が変化したもの。

果柄(かへい)ともいう。

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果柄(かへい)

姫りんごの果柄(かへい)

果実の柄になっている部分のこと。

小さな果実が多数集まった果穂の中では、個々の実を支える柄のことを小果柄(しょうかへい)と呼ぶ。

元々は、花を支えていた花柄(かへい)が変化したもの。

果梗(かこう)ともいう。

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花梗(かこう)

サクランボの小花梗(しょうかこう)

花の柄になっている部分のこと。

花軸(かじく)から出て、末端に花を付ける。

小さな花が多数集まった花穂では、花梗が先端で枝分かれし、小花梗(しょうかこう)が個々の花を支える。

花が終わった後には果実を支える器官となり、名称は果梗(かこう)に変わる。

花柄(かへい)ともいう。

花柄(かへい)

姫りんごの小花柄(しょうかへい)

花の柄になっている部分のこと。

花軸(かじく)から出て、末端に花を付ける。

小さな花が多数集まった花穂では、花柄が先端で枝分かれし、小花柄(しょうかへい)が個々の花を支える。

花が終わった後には果実を支える器官となり、名称は果柄(かへい)に変わる。

花梗(かこう)ともいう。

堅果(けんか)

コナラのドングリは、堅果とよばれる果実

木質のかたい果皮に包まれた、一つの種子を持つ果実。

いわゆるドングリと呼ばれる果実で、包(ほう)が発達してできた殻斗(かくと)によって、デンプン室に富んだ種子が覆われている。

クヌギ、カシ、ナラ、シイ、クリ、カバノキ、ハシバミ、アラカシなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、閉果(へいか)に属する。

穀果(こくか)

穀果と呼ばれる小麦の果実

一見すると種子のように見える、イネ科植物特有の果実。 薄くてかたい果皮の中に、一つの種子が包まれている。

痩果(そうか)に似た性質を持っているが、果皮と種子が癒合していて分離できない特徴を持つ。

頴果(えいか)ともいう。

イネ、コムギ、キビ、アワ、ヒエ、トウモロコシ、カラスムギなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、閉果(へいか)に属する。

蓋果(がいか)

ポーチュラカの蓋果は、成熟するとお椀の蓋を取るように横に裂ける

多心皮性子房からなる、蒴果(さくか)の一種。

成熟すると、果皮が横に裂け、お椀の蓋を開けるように上部がとれて、種子を放出する。

スベリヒユ、オオバコ、マツバボタン、ポーチュラカ、ゴキヅル、ネナシカズラなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、裂開果(れっかいか)に属する。

孔開蒴果(こうかいさくか)・孔さく果(こうさくか)

ケシ属の孔さく果は、ケシ坊主と呼ばれる

成熟すると烈開する蒴果(さくか)の一種。 果皮の側壁に開いた穴から、種子が放出されるもの。

ケシ科のヒナゲシやオニゲシ、キキョウ科のキキョウソウやヒナキキョウソウなど。

莢果(きょうか)

成熟すると、サヤがはじけて二片に分かれる莢果(きょうか) 。写真は小豆。

マメ科植物の多くに見られる果実。

一枚の心皮からなる子房からできた果実で、成熟すると、心皮が癒合した跡の縫合線から二片に裂開する。

インゲン、エンドウ、ネムノキ、ダイズ、ハナズオウ、ルピナス、クローバー、カラスノエンドウなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、裂開果(れっかいか)に属する。

豆果(とうか)ともいう。

偽果(ぎか)

ウリ状果・キワノの堅い外皮は、外果皮に花托の組織がかぶさったもの。内部は多汁な組織を含む液果状になっている。

子房だけでなく、それ以外の器官も加わって形成された果実のこと。

花床(かしょう)、花托(かたく)、花被(かひ)、花柄(かへい)、萼(がく)、苞(ほう)などが肥大して、果実の一部になる場合がある。

ナシ状果(リンゴ、ナシ)、ウリ状果(スイカ、キワノ)、バラ状果(ビワ、ローズヒップ)等。

集合果(イチゴ、ハス)と複合果(イチジク、パイナップル)については、すべてが偽果に属する。

⇔真果(しんか)

キイチゴ状果(きいちごじょうか)

石果(核果)が多数集まって出来た、ブラックベリーの果実

多肉質で、果汁を豊富に含んだ石果(せきか)が多数集まった集合果。

肥大した花床(かしょう)が、果実をまとめて房状になっている。

ラズベリー、ブラックベリー、ボイセンベリー、ローガンベリー、デューベリーなど。

乾果(かんか)

クリの果実は、熟しても裂けない閉果の一種

単果(たんか)の一種で、果皮が乾燥している果実のこと。

乾果は、成熟すると裂ける裂開果(れっかいか)と、熟しても裂開しない閉果(へいか)に分類される。

クリ、アブラナ、シソ、セリ、カエデ、マメ類、イネ、タンポポ、ヒマワリ、ドングリ、ヤシ等。

⇔液果(えきか)・漿果(しょうか)

幹生果(かんせいか)

幹から直接ぶら下がるように生るカカオの実

幹や枝に咲く幹生花(かんせいか)が結実して、果実になったもの。

カカオ、パンノキ、ローソクノキ、ホウガンノキ、ドリアン、バンレイシ、ジャボチカバ、ジャックフルーツなど。

休眠(きゅうみん)

二千年以上前の地層から発見された、休眠状態のハスの種子から育成された大賀ハス

生育途中の植物が、成長を一旦休止すること。

環境が不適切なことから起こる他発休眠(強制休眠)と、植物が自ら活動停止する自発休眠がある。

自発休眠する植物には、寒冷期に適応するため葉を落とす落葉樹や、地上部を枯らせて根だけで越冬する宿根草、球根類などがある。

また、すべての種子が一斉に発芽してしまうと、突然の環境の変化などで全滅する恐れがあるため、自発休眠する種子も多い。

休眠していた植物が目覚め、再び生育が始まったり、発芽能力を持ったりすることを休眠打破(きゅうみんだは)という。

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花糸(かし)

花の外側に長く伸びた花糸

雄しべの一部で、花粉を形成する葯(やく)を支える糸状の細長い器官のこと。

花粉(かふん)

花粉を食物とする生き物は多い

種子植物の雄しべで形成される、粉状の生殖細胞のこと。

花粉が雌しべの柱頭に付着することで、受粉が成立する。

受粉すると、花粉から花粉管が伸びて胚珠に到達、胚珠の卵細胞と花粉管の精核が融合し、受精が行われる。

雄しべの花粉が、雌しべに到達する方法には、風による風媒、蜜などに惹かれた昆虫による虫媒、鳥類による鳥媒、水流で花粉を運ぶ水媒等がある。

花粉学事典 日本花粉学会

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萼(がく)

クリスマスローズの花びらに見える部分はガク片である

花の一番外側にあって、花冠(かかん)を包むように存在する、葉に似た器官のこと。

数枚の萼片(がくへん)によって、形成されていることが多い。

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fi

水栽培した植物の根毛

根の先端付近に密生する、ごく細い毛のような根のこと。

根の表皮から形成されたもので、表面積を増やし、より多くの水分や養分を吸収する働きを持つ。

有機栽培で育てられた植物は、根毛が良く発達する。

根の生態学 H. デ クルーン

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クラウン(くらうん)

苺のクラウン

植物の株元部分にある肥大した短縮茎のこと。

地際にあり、形状が王冠に似ていることからクラウンと呼ばれる。

イチゴ、ミヤコワスレ、ガーベラ等に見られる。

木子(きご)

アヤメ科植物の球根にできる小球茎は、繁殖に利用することが出来る

球根植物の地下器官にできる珠芽(しゅが)の一種で、小さな球根状のもの。

ユリ科植物の地下茎にできる小鱗茎(しょうりんけい)、アヤメ科植物の球根底部にできる小球茎(しょうきゅうけい)がある。

木子を植えると発芽し、親と同じ性質を持った植物体を繁殖させることができる。

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球根(きゅうこん)

チューリップの球根

植物の地下器官に養分が蓄えられ、球状に膨らんだもの。

一般的には、鱗茎(りんけい)、球茎(きゅうけい)、塊茎(かいけい)、根茎(こんけい)、塊根(かいこん)、担根体(たんこんたい)のことを総称して球根という。

植物学的には、塊根(かいこん)、担根体(たんこんたい)以外は、地下茎に分類されている。

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塊根(かいこん)

サツマイモは塊根部分を食用とする

水分や栄養分を蓄えて肥大した根のこと。

イモ、球根ともいう。

ダリア、ラナンキュラス、ヤーコン、菊芋、サツマイモ、キャッサバなど。

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球根マスターになりたい

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根茎(こんけい)

ミョウガの根茎

地下茎の一種で、地中を水平方向に広がる植物の茎のこと。

地上にある茎とは違って、根茎には節や芽が付いており、切断されてもそこから自己増殖できる。

葉が変形した鱗片が付いた節の上部からは、新しい茎が地上に向かって伸び、下部からは根が出る。

球根ともいう。

レンコン、ショウガ、ミョウガ、タケ、フキ、ワラビなど。

球根の育て方―基礎と楽しみ方 (ガーデン・ワーク・ブック) Michael Jefferson‐Brown

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塊茎(かいけい)

塊茎をもつカラー

地下茎の一種で、茎が養分を蓄えて肥大し、塊になったもの。

塊茎から出る芽は、根が生長するまで蓄えられたデンプンを養分として育つ。

イモ、球根ともいう。

シクラメン、ベゴニア、アネモネ、カラジウム、カラー、チョロギ、ジャガイモなど。

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球茎(きゅうけい)

球茎をもつクロッカス

地下茎の一種で、茎が養分を蓄えて肥大し、球状に膨らんだもの。

葉が変形した網状の薄皮、鱗皮(りんぴ)で包まれている。

球根ともいう。

フリージア、グラジオラス、クロッカス、アヤメ、サトイモ、クワイなど。

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小さいスペースで球根を可憐です。

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気根(きこん)

植物が、茎から空気中に出す根のこと。

気根はその役割によって、以下のように分類される。

◆支柱根…地面まで降りて茎を支える(マングローブなどのヒルギ科植物、タコノキ、トウモロコシ)

タコノキの支柱根

◆付着根…樹木や岩石に付着する(キヅタ、アイビー、チランジア)

エアプランツ(チランジア科植物)の付着根

◆吸水根…空気中の水分を吸収する(着生ラン、サトイモ科植物)

着生ラン・バンダ(ヒスイラン)の吸水根

熱帯花木と観葉植物図鑑 日本インドアグリーン協会

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後熟(こうじゅく)

収穫後、後熟過程を経て流通するバナナ

果実とその種子が形成された後、しばらく時間を置いてから成熟が始まること。

これにより果実が食用に適した状態になる時期にばらつきが出て、動物が長期に渡って果物を得られるようになる。

メロン、キウイ、バナナ、アボカド、リンゴ等はこの性質を持つ。

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交配(こうはい)

次世代を得るために、2種類の生物を人為的に掛け合わせること。

図集・植物バイテクの基礎知識

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交雑(こうざつ)

ミツバチなどの虫媒によって、自然交雑が起こることが多い

遺伝的に異なる2種類の生物が、繁殖して雑種が生まれること。

計画的に繁殖させることを交配というが、交雑は主として、自然に起こる交配を指す。

自然交雑ともいう。

ヘイワードの自然交雑!香緑 (キウイ苗木)

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光合成(こうごうせい・ひかりごうせい)

主に光合成が行われる葉

植物が、太陽光のエネルギーを使って、水と二酸化炭素から糖と酸素を作り出す生化学反応。

地上の植物だけでなく、藻類、細菌や植物プランクトンなど一部の生物も光合成を行う。

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向日性(こうじつせい)

強い向日性を持つヒマワリ

植物が太陽に向かって伸びる性質。

葉が日光を受けて光合成が行われ、生長するためのエネルギーが作られる。

葉っぱのふしぎ 緑色に秘められたしくみと働き (サイエンス・アイ新書 (SIS-062))

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硬実種子(こうじつしゅし)

オクラの硬実種子

種子の皮に透水性が無いため、水分を吸収することができず、自然状態では休眠状態にあるタネのこと。

硬い殻に包まれた種子を意味する言葉ではない。

そのままだと発芽まで時間がかかるため、種が給水しやすいように皮の一部を傷つけてから蒔くとよい。

種子によっては、硫酸などの薬品を使って種皮を溶かし、発芽を促すこともある。

このように、硬実種子を傷つけて発芽を早めることを、硬実処理(こうじつしょり)という。

アサガオ、オクラ、スイートピー、ルピナスなど。

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クロロシス(くろろしす)

ブルーベリーに生じたクロロシスの症状、葉脈を残して黄変する葉

土壌に含まれる栄養素のなかで、葉緑素合成に必要な窒素や、鉄・亜鉛・マンガンなどのミネラルが不足して、葉の色が薄くなり、黄色っぽく変色してしまうこと。

日照不足や水切れ、葉の老化等が原因となって、色素が抜ける場合もある。

白化(はくか・はっか)ともいう。

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狂い咲き(くるいざき)

通常の開花時期ではないのに花が咲くこと。

サクラやウメ等は、夏季に花芽が形成されて、翌春に開花するが、病害虫や環境条件により花芽の生長が滞ると、秋頃に咲くこともある。

この性質を利用して、わざと春の花期後に剪定を施し、秋の開花を待つこともある。

また、花弁の配列が狂って、本来の花の形と異なる姿に咲くことも狂い咲きという。

返り咲き(かえりざき)、二度咲き(にどざき)ともいう。

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寄生植物(きせいしょくぶつ)

生長すると、やがて寄主を覆い尽くし、枯らしてしまうガジュマルは「絞め殺しの木」とも呼ばれている

他の植物に寄生し、生育に必要な水分や養分などを奪って生長する植物。

自分では全くエネルギーを作り出せない全寄生植物と、自らも光合成能力を有する半寄生植物がある。

繁殖力の強い寄生植物には、宿主(ホスト)を枯らせてしまうものもある。

帰化植物(きかしょくぶつ)

セイタカアワダチソウ

外国産の植物が、人間を介して他の土地に持ち込まれ、そこに定着して自然に繁殖するようになったもの。

日本に帰化した外来種の植物は数百種に及ぶ。

セイタカアワダチソウ、シロツメクサ、オオマツヨイグサ、クレソン、ブタクサ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ホテイアオイ等。

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果樹(かじゅ)

オリーブ

果物が実る樹木のこと。

◆落葉性果樹 ・仁果類(リンゴ、ナシ、カリン) ・核果類(アンズ、ウメ、モモ、サクランボ) ・殻果類(クリ、クルミ、アーモンド)

◆常緑性果樹 柑橘類(レモン、ミカン、シークヮーサー)やオリーブ

◆熱帯果樹 アボカド、マンゴー、グアバ、フェイジョア、チェリモヤ

ベランダでつくるおいしい果物34種

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果実(かじつ)

イチジクの果実は偽果である

種子植物の生殖細胞が受精し、子房(しぼう)が発達したもの。

子房だけから成るものを真果(しんか)、子房の他に花托(かたく)、花床(かしょう)、萼(がく)などから成る果実を偽果(ぎか)という。

モモ、ウメ、カキは真果、リンゴ、ナシ、イチゴ、イチジクは偽果である。

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果菜(かさい)

トウモロコシは果菜類に属する

果実を食用にする野菜のこと。

トマト、ナス、ピーマン、シシトウ、唐辛子類、スイカ、メロン、キュウリ、カボチャ、ゴーヤ、オクラ、イチゴ、トウモロコシなど。

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結実(けつじつ)

クラブアップルの結実

花が咲いて、授粉によって生殖細胞が受精し、果実ができること。

北鎌倉のお庭の台所―果実とハーブと小さな野菜 福岡 将之

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開花(かいか)

睡蓮の開花

花が咲くこと。

気象庁による開花の定義は、樹木の花が5~6輪開いた状態のことをいう。

また、満開とは、花芽の約80%以上が開花している状態を指す。

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返り咲き(かえりざき)

通常の開花時期ではないのに花が咲くこと。

サクラやウメ等は、夏季に花芽が形成されて、翌春に開花するが、病害虫や環境条件により花芽の生長が滞ると、秋頃に咲くこともある。

この性質を利用して、わざと春の花期後に剪定を施し、秋の開花を待つこともある。

狂い咲き(くるいざき)、二度咲き(にどざき)ともいう。

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芽条変異(がじょうへんい)

日向夏の芽条変異からできた品種「はるか」

植物体に突然変異が生じて、一部の枝に本来とは違う性質が生じること。

それが好ましい性質だった場合は、挿し木や接ぎ木等の栄養繁殖(えいようはんしょく)で増殖させて、新品種とすることもある。

枝変わり(えだがわり)ともいう。

植物で未来をつくる(植物まるかじり叢書 5)

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芽条(がじょう)

芽条(がじょう)

1本の茎と、それに付く葉やトゲ等からなる1つの単位。

シュート、苗条(びょうじょう)とも呼ばれる。

植物形態の事典 Werner Rauh

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花芽形成(かがけいせい)

植物の成長点において、花芽(はなめ・かが)が形成されること。

気温や日長条件、あるいは植物の生長をきっかけにして花芽形成がはじまる。

身近な植物から花の進化を考える おすすめ平均

すごくわかり易いです

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花芽分化(かがぶんか)

今まで葉を形成していた成長点が、気温や日長条件、あるいは植物の生長をきっかけにして花芽(はなめ・かが)を作り始めること。

花のふしぎ100 花の仲間はどうして一斉に咲きほこるの?タネづくりに秘めた植物たちの工夫とは? (サイエンス・アイ新書) おすすめ平均

バラエティー番組を見ているかのような楽しさがあります

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花芽(はなめ・かが)

ブルーベリーの花芽

生長すると花になる芽のこと。

葉芽と比べると、やや大きく、丸みがある形状をしている。

身近な樹木の1年―花芽から花・実・たねまで (花と実の図鑑) 斎藤 謙綱

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光発芽種子(こうはつがしゅし)

光発芽種子のミツバ

光によって発芽が促進される種子。

種まき後は、土は薄く被せるか、覆土しない。

好光性種子(こうこうせいしゅし)・明発芽種子(めいはつがしゅし)ともいう。

ミツバ、バジル、イチゴ、シソ、パセリ、ニンジン、春菊、インゲン、セロリ、レタス類、カブ.etc

⇔暗発芽種子(あんはつがしゅし)・嫌光性種子(けんこうせいしゅし)

原色図鑑 芽ばえとたね―植物3態/芽ばえ・種子・成植物

posted with ヨメレバ 浅野 貞夫 全国農村教育協会 2005-06 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

嫌光性種子(けんこうせいしゅし)

嫌光性種子のピーマン

光によって発芽が抑制される種子。 種まきの際は、種の直径の2~3倍の深さに植える。

暗発芽種子(あんはつがしゅし)ともいう。

カボチャ、トマト、ピーマン、メロン、スイカ、ウリ科植物、玉ねぎ、ニラ、ナス、キュウリ、大豆.etc

⇔好光性種子(こうこうせいしゅし)・光発芽種子(こうはつがしゅし)・明発芽種子(めいはつがしゅし)

『話の種』になる種子(タネ)の話―植物に出会えてよかっタネ

posted with ヨメレバ 石井 桃子 ごま書房 2002-09 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

好光性種子(こうこうせいしゅし)

好光性種子の苺

光によって発芽が促進される種子。

種まき後は、土は薄く被せるか、覆土しない。

光発芽種子(こうはつがしゅし)・明発芽種子(めいはつがしゅし)ともいう。

ミツバ、バジル、イチゴ、シソ、パセリ、ニンジン、春菊、インゲン、セロリ、レタス類、カブ.etc

⇔嫌光性種子(けんこうせいしゅし)・暗発芽種子(あんはつがしゅし)

種子(タネ)たちの知恵―身近な植物に発見!

posted with ヨメレバ 多田 多恵子 日本放送出版協会 2008-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

交雑不親和性(こうざつふしんわせい)

同種や近縁種の花粉では受精できなかったり、しても成長が止まったりして繁殖できない性質。

自家受粉や近縁種での繁殖が続くと、遺伝的多様性が保てず、種の存続が危ぶまれる為、それを避けるための適応である。

植物の不和合性(ふわごうせい)の一種。

ダーウィン『種の起源』を読む おすすめ平均

単なる古典の解説書ではない文章は大変に分かりやすい.進化論は科学か????すごいぞダーウィン

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根粒菌(こんりゅうきん)

エダマメの根に形成された、根粒菌のコロニー

主としてマメ科植物の根に棲みつく、リゾビウム属の微生物(細菌)のこと。

根粒菌に感染したマメ科植物の根には、粒状のコロニーが形成される。

コロニーで繁殖した根粒菌は、空気中の窒素分を、肥料として吸収可能なアンモニアに変換して植物に供給する。

これを窒素固定といい、窒素固定する微生物を窒素固定菌という。

根粒菌のおかげで、マメ科植物は肥料を与えなくても健康的に生育するといわれる。

アンモニアを得る代わりに、マメ科植物は光合成で得た炭水化物を根粒菌に供給する。

このように、両者は共生関係にある。

休耕畑でマメ科のレンゲソウやクローバーを育てるのは、根粒菌の窒素固定の働きを利用して、農地を肥やすためである。

共生農業―微生物の知恵を生かし自然が蘇る

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黄金虫(コガネムシ)

コガネムシ(成虫)

コガネムシ(幼虫)

[和名(分類)] コガネムシ(コウチュウ目コガネムシ科)

幼虫の俗称は、根切り虫(ネキリムシ)、地虫(ジムシ)。

[発生] 成虫は5~8月、幼虫は通年を土中で過ごす。 冬季は地中深くで越冬、3月頃に地表に移動し食害を再開する。

[症状] 成虫は主に葉・花・果実を食害し、土に潜って産卵する。 幼虫は地中の腐植質や植物の根を食べる。 根の食害により植物が倒れたり、生育不良で枯れてしまったりする。

[形態・生態] 成虫は、体長20mm前後で、緑、茶、黒色系など体色は様々。 模様や光沢があったり、背面に毛が生えているものもある。 幼虫は乳白色をしており、体長30mmほどに成長後、サナギになって半月ほどで羽化する。

[食餌植物] 成虫はサクラ・クヌギ等の広葉樹や果樹の葉を好むが、野菜の葉や果実にも被害は及ぶ。 幼虫は樹木や苗・根菜類の根を食害する。

[天敵] スズメバチ、鳥類

[防除方法] 被害の出た植物の根元を掘ると、幼虫が見つかるので捕殺する。 薬剤を使う場合は、植え付け前に消毒しておくか、産卵期に使用すると効果が高い。 スタイナーネマ属の線虫(スタイナーネマ・グラセライ)の散布、BT剤という微生物を利用した殺虫剤も効果があるとされる。

有機・無農薬で病虫害なしの野菜づくり―野菜別・病気と害虫の防ぎ方 (Gakken Mook)

posted with ヨメレバ 学研 2009-03 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

こも巻き(こもまき)

こも巻きした松

アカマツ、クロマツ、ヒマラヤスギを食害する害虫マツカレハを駆除するための罠。

マツケムシとも呼ばれる幼虫は、毒を持った毛虫で、幼虫の状態で越冬する。

11月頃、ワラで編んだ菰(こも)を、幹の地上から1~2メートル辺りに巻いておくと、越冬のために木から降りてきた幼虫が、潜り込んで冬眠する。

春になって、再び活動を開始する前に、菰(こも)ごと焼き払ってしまう駆除方法。

しかし、研究の結果、こも巻きで捕まるマツカレハはわずかな数で、大部分がクモなどの益虫であることが分かっている。

庭師の知恵袋 (ザ・ベストライフ)

posted with ヨメレバ 豊田 英次 講談社 1989-06-15 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

古典植物(こてんしょくぶつ)

日本で観賞用として、古来から栽培されてきた植物のこと。

主として日本原産の植物を、長期に渡って育種し、改良を繰り返した伝統的な園芸品種である。

花の色鮮やかさや香りを鑑賞するというより、その細部の美しさや独特な佇まい、自然に調和した優雅な雰囲気をたのしむ。

17世紀の初め、江戸幕府による統一で戦乱の時代が終わり、文芸、美術、音楽などあらゆる分野の芸術が開花した時代、園芸文化も将軍から庶民まで広がったと言われている。

福寿草(フクジュソウ)

春蘭(シュンラン)

万両(マンリョウ)

伊勢撫子(イセナデシコ)

海老根(エビネ)

古典植物辞典 (講談社学術文庫) おすすめ平均

古典に登場する古代の植物の解説書

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カラーリーフプランツ(からーりーふぷらんつ)

通常の緑色の葉と違って、特徴的な葉色を持つ植物のこと。

斑入りや、銀、銅、黄、黒、赤、紫など、カラフルな葉を鑑賞する。

花のように開花期が過ぎても観賞価値が下がることがなく、長期間楽しむことが出来る。

花壇やコンテナに植えるとアクセントになるほか、他の植物と色調を合わせたりして、カラーバリエーション豊かな植栽を楽しむことができる。

銀葉のラミウム

赤葉のコリウス

黒葉のクローバー

黄色い斑入りのギボウシ

銅葉のオキザリス

観葉植物とカラーリーフプランツ―室内・ベランダで楽しむ

posted with ヨメレバ 尾崎 章 成美堂出版 2004-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

客土(きゃくど・かくど)

土壌改良法の一つで、地表から30cm程度の土を、すべて良質なものに入れ替えてしまうこと。

砂や石などが含まれていたり、栄養分が不足した土壌を、早く改良したい場合に用いる。

鎌(かま)

植物を刈り取るカマ

木などでできた柄の先に、内側に刃のある、三日月型の刃物が付いた道具。

カマを植物の根元にかけて、手前に引くように切断する。

主として作物の収穫や、雑草の草取りに使われる。

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化粧砂(けしょうずな)

サボテンの鉢に敷き詰められた化粧砂

鉢植えの植物を飾るとき、土があらわにならないように、表面に敷き詰める美しい砂のこと。

正月の寄せ植えに利用される白い寒水石(かんすいせき)や、漆黒の富士砂(ふじずな)が有名。

鍬(くわ)

農具を代表するクワ

木などで出来た長い柄の先に、田畑を掘り起こすための、金属製の刃を取り付けた道具。

刃先には様々な種類があり、下部に刃の付いた長方形の金属を付けたものを平鍬(ひらぐわ)、フォーク状になっているものを備中鍬(びっちゅうぐわ)という。

主として土壌を耕すときに使う道具だが、平面状の金属面を利用して、土寄せや畦(あぜ)づくりにも利用することができる。

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お手頃価格で扱いやすい

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熊手(くまで)

伝統的な竹製のクマデ

木などで出来た長い柄の先に、先が曲がった棒状の部品が数本、手のように広げて取り付けられている道具。

熊の爪のように、先端が曲がっていることから熊手と呼ばれる。

庭掃除などで、落ち葉をかき集めるのによく使われる。

手把(しゅは)、馬耙(まぐわ)、レーキともいう。

GH クローム熊手 G-4

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化粧鉢(けしょうばち)

化粧鉢で楽しむ盆栽

素焼きの鉢に、釉薬をかけて焼成した鉢のこと。

鉢の表面がコーティングされるため、素焼き鉢の通気性は失われるが、美しい装飾がされて観賞用に適したものとなる。

盆栽やラン栽培などに、また鉢カバーとしてもよく利用されている。

ガゼボ(がぜぼ)

ガゼボは、西洋庭園のあずまや

西洋庭園に見られる建築物で、川や池の側や高台など、見晴らしの良い場所に作られる休憩所のようなもの。

日本庭園の東屋(あずまや)・四阿(あずまや)と同じ。

普通は屋根と柱だけの簡素な小屋で、中にベンチやテーブルが置いてある。

はじめてのエクステリア 改訂版―リフォーム・新築・施工写真700 (ブティック・ムック No. 874)

posted with ヨメレバ ブティック社 2010-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

花壇(かだん)

土壌をレンガや石、枕木等で囲み、鑑賞用の草花を植えた場所のこと。

花壇の花を長期間楽しむためには、開花期間が長く、水切れや病害虫にも耐性のある、強健な植物を植えると良い。

また、植物の性質や色をよく見極めて、植栽計画を立てる必要がある。

代表的な花壇の形式には以下のものがある。

◆毛氈花壇(もうせんかだん)

毛氈花壇(もうせんかだん)

毛氈花壇(もうせんかだん)は、背丈の低い草花を隙間無く植えつけて、カーペットを敷き詰めたように平らに作られた花壇のこと。

毛氈(もうせん)とは、カーペットを意味する言葉で、カーペットガーデンともいう。

同時期に開花する数種類の植物、または同じ植物の色違いを使って、幾何学模様を描くように植えつけられることが多い。

美しい模様は、枯れたり花期が終わったりして、一株でも抜けてしまうと非常に目立つので、維持管理には手がかかる。

◆沈床花壇(ちんしょうかだん)

沈床花壇(ちんしょうかだん)

西洋庭園の形式の一種で、地面を掘り下げて、周囲よりも一段低い位置に設ける花壇のこと。

底面や斜面に、毛氈花壇(もうせんかだん)を設置して、草花で紋章や幾何学模様を描くことが多い。

土地が低く、周囲からの雨水が溜まりやすい形状のため、中央に池を設けて水生植物を栽培することもある。

地盤が沈んでいることから サンクガーデン(sunk garden)、サンクンガーデン(sunkun garden)とも呼ばれる。

◆境栽花壇(しょくさいかだん)

境栽花壇(しょくさいかだん)

建物や生け垣、堀や壁等に沿って設ける花壇のこと。

一方向からしか見られないので、手前は低く、後方は草丈の高い植物を植えるとよい。

ボーダー花壇ともいう。

◆リボン花壇(りぼんかだん)

リボン花壇(りぼんかだん)

道路や建物の周囲などに沿って、細長く帯(リボン)状に設置する花壇のこと。

作り方は毛氈花壇とほぼ同じで、背丈の低い草花を使って、幾何学模様を描いたりする。

◆寄せ植え花壇(よせうえかだん)

寄せ植え花壇(よせうえかだん)

円形や四角形の花壇に、様々な植物を植えつけた花壇のこと。

四方から見て楽しめるように、中央の部分が高くなるように植栽されている。

小さな花壇作り―四季の草花をおしゃれに楽しむ (主婦の友生活シリーズ)

posted with ヨメレバ 中山 正範 主婦の友社 2002-04 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon … ≫続きを読む

コンテナガーデン(こんてながーでん)

チューリップの株元に、デイジーやビオラを植えたコンテナガーデン

鉢やプランターなどのコンテナで、植物を栽培するガーデニング様式のこと。

好きな容器や植物を選び、色あいや植栽をコーディネイトして植えつける。

庭や花壇が無くても、コンテナを好きな場所に配置して、手軽に園芸を楽しむことが出来る。

吉谷桂子のコンテナガーデン―寄せ植え作りに夢中! (主婦の友生活シリーズ)

posted with ヨメレバ 吉谷 桂子 主婦の友社 2005-10-01 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

休眠打破(きゅうみんだは)

サクランボなどのバラ科植物は、低温状態を経験しないと発芽しない

休眠状態だった植物が、再び生育を始めること。

水分・温度・光などの環境条件が整うことで休眠打破されることが多い。

一定期間、特定の温度下に置かれることで目覚める植物もある。

バラ科植物の種子は、一定期間低温下(0~10℃)に置くことで発芽条件が整う。

硬い殻を持つ硬実種子は、殻の一部を傷つけて給水しやすくしたり、薬品処理を施して休眠打破することもある。

花卉(かき)

花卉のうち、果実を鑑賞するものを実物、花は花物、葉は葉物という

花や葉、果実などを鑑賞するために栽培される植物のこと。

草を意味する「卉」という漢字は、「花き」とひらがなで表されることも多い。

最新花屋さんの花図鑑―買いたい花の名前がわかる! (主婦の友ベストBOOKS) 主婦の友社

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写真が思い出せないかの花の名は?初心者にもわかりやすい☆

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固定種(こていしゅ)

固定種の、伏見甘長とうがらし

野菜から種子を採取して育てると、再び親と同じ形質の野菜が得られる種のこと。 世代を重ねても、表れる性質は固定していることから、固定種と呼ばれる。

交配によって人工的に作られた品種ではなく、自然に長い年月をかけて出来上がったもの。 その土地に根ざした品種であることから、在来種とも呼ばれる。 地域の特産野菜として、希少性が見直され、大切に保存されている種も多い。

⇔F1(えふわん)

加賀野菜 それぞれの物語 おすすめ平均

地産地消の極みですね

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原産地(げんさんち)

クロッカスの原産地は地中海沿岸

植物が本来自生していた土地のこと。発祥地。

現在園芸用に流通している植物は、世界中の様々な地域で自生していたものを、より美しく改良したものが多い。

改良が加えられていても、基本的な植物の性質は変わらないので、原産地の気候を考慮に入れることで、その植物にとって良い環境を整えることが出来る。

熱帯植物巡礼―室内植物の原産地をたずねて (NUBS資料館双書) おすすめ平均

写真が多ければ・・・熱帯植物巡礼について

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観葉植物(かんようしょくぶつ)

美しい葉をたのしむ観葉植物

主に室内置きにして、葉を鑑賞する植物のこと。

生活環境に緑があると、心が安らぐリラックス効果がある。

熱帯や亜熱帯原産の熱帯性植物が多く、耐寒性に欠けるため、冬季の管理には注意すること。

たのしい観葉植物 (主婦の友新実用BOOKS)

posted with ヨメレバ 薮 正秀 主婦の友社 2003-06-01 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

株(かぶ)

一株の植物

植物を数えるときの単位。

また、ひとつの植物体のこと。

タネや株分けで育てる花づくり おすすめ平均

ナチュラルなガーデニング

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共栄植物(きょうえいしょくぶつ)

イチゴと相性の良いボリジ

一緒に植えておくと、生育が良くなったり、病害虫被害が軽減されるといった良い影響が得られる植物のこと。

コンパニオンプランツともいう。

コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)

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肥料焼け(こえやけ・ひりょうやけ)

肥料の与えすぎ、または濃度が濃すぎて、植物に悪影響を及ぼすこと。

濃すぎる肥料は塩害と同じで、浸透圧で根の水分を奪う。 酷い場合は根が傷んで枯れてしまうので、与え過ぎないように気をつける。

肥料負け(こえまけ・ひりょうまけ)・肥やけ(ひやけ)・肥料障害(ひりょうしょうがい)ともいう。

だれでもできる肥料の上手な効かせ方―基礎からわかる野菜の施肥 おすすめ平均

わかりにくい

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肥料負け(こえまけ・ひりょうまけ)

肥料の与えすぎ、または濃度が濃すぎて、植物に悪影響を及ぼすこと。

濃すぎる肥料は塩害と同じで、浸透圧で根の水分を奪う。 酷い場合は根が傷んで枯れてしまうので、与え過ぎないように気をつける。

肥料焼け(こえやけ・ひりょうやけ)・肥やけ(ひやけ)・肥料障害(ひりょうしょうがい)ともいう。

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刈り込み(かりこみ)

トピアリー

生け垣やトピアリーなどで、植物の表面を刈って樹高や樹形を整えること。

刈り込みバサミを使って行う。

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コンパニオンプランツ(こんぱにおんぷらんつ)

マリーゴールドには、センチュウの予防効果がある

一緒に植えておくと、互いの生育が良くなったり、病害虫被害が軽減されるといった良い影響が得られる植物のこと。

共栄植物(きょうえいしょくぶつ)ともいう。

コンパニオンプランツで野菜づくり (ひと目でわかる図解)

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コンテナ栽培(こんてなさいばい)

コンテナ栽培

鉢やプランタなどの栽培容器、コンテナを使って植物を栽培すること。

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コンテナ(こんてな)

素焼きの鉢

英語(container)は、容器を意味する。

園芸用語として使われる場合は、鉢やプランターなど、底穴の開いた栽培容器を指す。

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七栄グリーンという一つのスタイル美しい七栄グリーンワールドに感動!写真も素敵

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混植(こんしょく)

混植

花壇や畑・コンテナに数種類の植物を植え付けること。

1種類の植物だけを植えるよりも自然界の姿に近く、病害虫への耐性が高まる。

⇔単植(たんしょく)

コンパニオンプランツ コンテナでつくる家庭菜園 おすすめ平均

プランター栽培はこちらで

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こぼれ種(こぼれだね)

こぼれ種から発芽するルドベキア

熟して、自然に地面に落ちた種子のこと。

こぼれ種 (新潮文庫) おすすめ平均

あっさりした植物随筆。

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腰水(こしみず)

腰水は、水切れした植物に効果的

水を張った容器に鉢ごと浸して、底穴から吸水させる灌水方法。

水を十分に吸わせることができることから、水切れしやすい植物に適しており、水不足で萎れた植物にも用いられる。

微小な種子を蒔いた後、水やりで種が流れるのを防ぐために腰水しておくこともある。

ただし長期間腰水すると、溜めた水が腐り、根腐れをおこすことがあるので注意する。

また、夏季に水温が上がり過ぎたり、冬季に凍ったりすると、植物に大きなダメージを与える。

底面灌水(ていめんかんすい)、底面給水(ていめんきゅうすい)ともいう。

ジフィーベーストレー(底面給水トレー)

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号(ごう)

植木鉢のサイズは号であらわす

鉢のサイズをあらわす単位。

鉢の口径を基準としていて、1号は尺貫法の単位で1寸(3.03cm)。

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減農薬(げんのうやく)

作物と相性の良い植物(コンパニオンプランツ)を側に植えることで、農薬の使用量を減らすこともできる

一般的には、農薬を通常の半分程度に減らして、農作物を栽培すること。

しかし、農薬使用量の基準が曖昧な上、検査機関も無いため、2004年4月、農林水産省が制定した「特別栽培農産物ガイドライン」により使用禁止とされた。

現在「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」という表記は、「特別栽培農産物」に統一されている。

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懸崖(けんがい)

小菊の懸崖仕立て

盆栽の仕立て方の一つで、枝の先が鉢の縁よりも下に垂れ下がっているもの。

鉢を崖面に見立てて、断崖絶壁に生える樹木・草花を表現している。

菊作り名人奥技〈第3巻〉盆栽 懸崖 木付け・造景 千輪 盆景・総合花壇

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グラウンドカバー(ぐらうんどかばー)

這い性植物のポリゴナム、和名はヒメツルソバ

地面(グラウンド)を覆う(カバー)植物のこと。

土の流失や雨による泥はねを防ぎ、土壌の乾燥や雑草の発生を抑える。

美しい景観が得られるため、園芸や造園の手法として広く用いられている。

グラウンドカバーには、地面を這うように生長する這い性(はいせい)・匍匐性(ほふくせい)の植物が利用される。

また、建物の壁やフェンスを覆うつる性植物も、グラウンドカバーと呼ばれる。

地被植物(ちひしょくぶつ)、下草(したくさ)ともいう。

芝生&グラウンドカバー―庭をおしゃれにする (セレクトBOOKS)

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切り戻し(きりもどし)

主枝の切り戻し

伸びすぎたり老朽化した枝を、途中まで切り落とす剪定方法。 枝の長さを調節して樹形を整える。

強く剪定すると樹勢が回復し、翌春に勢い良く枝や茎が出てくる。 果樹を適切に切り戻すことで、多くの花芽が得られ、収穫を増やすことが出来る。

はじめての庭木・花木の剪定と手入れ [基礎の基礎からよくわかる] (ナツメ社のGarden Books) おすすめ平均

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