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つる性植物(つるせいしょくぶつ)

つる植物の巻きひげ

自分の身体を支える堅固な茎(つる)を形成しないで、他の植物や物体に絡み付いたり付着したりして伸びていく植物のこと。

丈夫な茎を形成しなくて良い分、非常に生育が早く、細い茎を長く伸ばして、すぐに高所まで到達することができる。

栽培する際には、支柱に誘引すると良い。

大別すると、茎自体が巻きついて伸びる「巻きつき植物」と、つるに発生する組織が何かにつかまって伸びる「よじ登り植物」がある。

◆巻きつき植物 アサガオ、フジ、ツルウメモドキ、ササゲ、ヘクソカズラ、スイカズラ、アケビ、キウイ

◆よじ登り植物 つるに生じる組織の種類によって、以下のように分類される。

・不定根(ふていこん)…キヅタ、ポトス、ノウゼンカズラ

・刺(とげ)・鉤(かぎ)…ノイバラ、カカツガユ、ジャケツイバラ、ブーゲンビリア、アカネ、カギカズラ

・巻きひげ(まきひげ)…スイートピー、エンドウ、ブドウ、トケイソウ、フウセンカズラ、ウリ科植物

・吸盤(きゅうばん)…吸盤ツタ、ネナシカズラ

つる植物のガーデニング―仕立て方・楽しみ方 (NHK趣味の園芸ガーデニング21)

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多肉質

多肉質なアロエの葉

多肉質なアロエの葉

葉や茎など、植物の一部が肥大し、肉厚になる性質のこと。

乾燥地帯の植物が、水の少ない環境に適応する為、体内に多くの水分を保持するように発達した。

多肉質化した植物を、多肉植物という。

多肉植物―ユニークな形と色を楽しむ (NHK趣味の園芸ガーデニング21)

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蒸散(じょうさん)

電子顕微鏡により撮影された、トマトの葉の気孔

電子顕微鏡により撮影された、トマトの葉の気孔

植物の根から吸収した水分が、地上部から水蒸気として放出されること。

多くの植物は、吸収した水分の9割前後を空気中に放出する。 蒸散が盛んなときほど、植物は健康的に生長すると言われる。 水分が蒸発するときの気化熱で、植物体の温度上昇を防ぐ働きがある。

蒸散は、水分が放出される器官によって、二種類に分けられる。

・気孔蒸散 気孔(葉の裏側に多く存在する)の開閉によって排出量が調整され、植物体の体温調節が行われる。

・クチクラ蒸散 気孔蒸散と比較すると微量ではあるが、表皮細胞のクチクラ層から行われる蒸散のこと。

帯化(たいか)

花序が帯化したケイトウ

植物の様々な器官、主に茎や葉、花序などが帯状に平らになること。

帯化は奇形の一種で、通常は独立した茎などの器官が、複数癒着して扁平な形状になる。

栄養分が過剰なときに起こりやすい現象だと言われている。

園芸的には石化(せっか・せきか)と呼ばれ、そのユニークな形から鑑賞用に珍重され、生け花等の材料に良く利用されている。

石化ヤナギや石化エニシダが有名、トサカケイトウは帯化した状態が品種として定着している。

綴化(てっか)ともいう。

匍匐性(ほふくせい)

地面を這うように広がる、ほふく性のハーブ

植物の枝や茎が、地面を這うように伸びていく性質のこと。

ほふく性植物は、地面を覆うグラウンドカバーとしてよく利用される。

這い性(はいせい)、クリーピング性ともいう。

グラウンド カバー プランツ―地被植物による緑化ハンドブック

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這い性(はいせい・はいしょう)

這い性植物のシバザクラ

植物の枝や茎が、地面を這うように伸びていく性質のこと。

這い性植物は、地面を覆うグラウンドカバーとしてよく利用される。

匍匐性(ほふくせい)、クリーピング性ともいう。

芝生&グラウンドカバー―庭をおしゃれにする (セレクトBOOKS) 主婦の友社

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突然変異(とつぜんへんい)

突然変異であらわれたミントのアルビノ(白子)

植物の形や性質が突然変化したり、今まで見られなかった形質をあらわすこと。

環境やウイルスなどで、遺伝子が傷つけられることによって生じると考えられている。

突然変異で得られた形質が有益な場合は、繁殖され新品種となることも多い。

新品種を開発するために、放射線を照射したり、化学物質を加えたりして、細胞を人為的に変異させることもある。

図集・植物バイテクの基礎知識

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先祖返り(せんぞがえり)

突然変異から生じた斑入りの植物は、先祖返りして緑葉に戻ることがある

性質が固定されていた植物に、現在では見られなくなった先祖の形質が突然現れること。

突然変異や、異品種間の交雑によって生じる。

斑入り植物が、変異や生育環境を原因として、元来の緑葉に戻ったりすること。

植物改良への挑戦―メンデルの法則から遺伝子組換えまで

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休眠(きゅうみん)

二千年以上前の地層から発見された、休眠状態のハスの種子から育成された大賀ハス

生育途中の植物が、成長を一旦休止すること。

環境が不適切なことから起こる他発休眠(強制休眠)と、植物が自ら活動停止する自発休眠がある。

自発休眠する植物には、寒冷期に適応するため葉を落とす落葉樹や、地上部を枯らせて根だけで越冬する宿根草、球根類などがある。

また、すべての種子が一斉に発芽してしまうと、突然の環境の変化などで全滅する恐れがあるため、自発休眠する種子も多い。

休眠していた植物が目覚め、再び生育が始まったり、発芽能力を持ったりすることを休眠打破(きゅうみんだは)という。

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耐湿性(たいしつせい)

耐湿性が強いブルーベリー

土壌や空気中の過度な湿気にも耐えて、良く生育する性質。

カキ、ナシ、ブドウ、ブルーベリー、ヘチマ、フォックスフェイス等。

コンテナで楽しむブルーベリー 簡単に育てる! おいしく食べる! (LADY BIRD小学館実用シリーズ) 志村 勲 (日本ブルーベリー協会)

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初めてのブルーベリー栽培!手放せないですブルーベリーの苗を買ってしまいました

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耐病性(たいびょうせい)

人工的な組織培養によって、耐病性のあるジャガイモが育成されている

病気に対する抵抗力が強く、罹患しにくい性質

耐病性品種といって、ある特定の病気に対して、抵抗性をもつように品種改良された植物もある。

病気と害虫ハンドブック―植物別ですぐわかる (別冊NHK趣味の園芸) おすすめ平均

多くの野菜、花などを網羅しているが、少し実用性に欠ける病虫害の勉強にまずこの本で

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耐霜性(たいそうせい)

霜は、空気中の水分が固体化したもの

霜が降りる程の寒冷な気候に耐えて、良く生育する性質

耐霜性のある一年草は、霜に当たっても枯れることがないので、秋に種まきしても幼苗で越冬することができる。

カンツバキ、ヤブツバキ、ロウバイ、コクサギ等

植物は感じて生きている (植物まるかじり叢書 2) 日本植物生理学会

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これが植物の生きる道

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耐暑性(たいしょせい)

マダガスカル原産のニチニチソウは、強い耐暑性を持つ

昼夜を通して30度前後になる高温な気候に耐えて、良く生育する性質。

主として熱帯、亜熱帯原産の植物が多い。

トレニア、ノウゼンカズラ、ニチニチソウ・アデニウムなどのキョウチクトウ科の植物、ゴジカ、マツバボタン、ゴーヤ等

⇔耐寒性(たいかんせい)

ブルーベリー[H]:スパルタン(耐暑性ハイブッシュ)5号ポット

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耐乾性(たいかんせい)

葉や茎に水分を溜めることができる多肉植物は、強い耐乾性を持つ

土壌や空気の乾燥にも耐えて、良く生育する性質。

サボテン類、エアープランツ、多肉植物等。

サボテンと多肉植物を楽しむ本 (趣味の教科書) 平野 威

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ガーデン書籍には珍しい?やさしいオシャレ本「趣味の教科書」シリーズ

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耐寒性(たいかんせい)

耐寒性のあるクレマチス

寒冷な気候に耐えて、良く生育する性質。

耐寒性のある一年草は、0度以下になっても枯れることがないので、秋に種まきしても幼苗で越冬することができる。

アジサイ、クレマチス、クリスマスローズ、サクラ、シュウメイギク、ゼラニウム、パンジー等。

⇔耐暑性(たいしょせい)

植物の耐寒戦略―寒極の森林から熱帯雨林まで

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耐陰性(たいいんせい)

耐陰性のあるギボウシ

日照の少ない環境に耐えて、良く生育する性質。

室内や日陰では、耐陰性のある植物を育てると良い。

ポトス、ヤシ、ドラセナ、クワズイモ、パキラ、セントポーリア、シダ類、コケ類等。

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雌雄同株(しゆうどうしゅ)

マツは雌雄同株

同一の株に、雄花と雌花が咲く植物。

一株があれば、受粉して繁殖することが可能。

マツ、クリ、クルミ、スギ、アケビ、ウリ科植物等。

⇔雌雄異株(しゆういしゅ)

花はなぜ咲くの? (植物まるかじり叢書 (3)) 日本植物生理学会

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雌雄異株(しゆういしゅ)

イチョウは雌雄異株

雄株と雌株があり、それぞれが単性花を咲かせる植物。

両方の株が揃わないと、受粉、繁殖することができない。

果実は雌株のみに付く。

イチョウ、ヤナギ、ソテツ、アサ、キウイ、ツルウメモドキ等

⇔雌雄同株(しゆうどうしゅ)

花と昆虫、不思議なだましあい発見記 (講談社SOPHIA BOOKS)

posted with ヨメレバ 田中 肇 講談社 2001-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

雑種強勢(ざっしゅきょうせい)

遺伝的に異なる種の両親から生まれた次世代の雑種が、両親よりも強健な性質を持っていること。

一代目の雑種は、生育が旺盛で、病気や環境に対する耐性に優れている。 この性質は、F1品種の育成に利用されている。

ヘテロシスともいう。

植物力 人類を救うバイオテクノロジー おすすめ平均

植物の可能性をとことん書いてある良著

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向日性(こうじつせい)

強い向日性を持つヒマワリ

植物が太陽に向かって伸びる性質。

葉が日光を受けて光合成が行われ、生長するためのエネルギーが作られる。

葉っぱのふしぎ 緑色に秘められたしくみと働き (サイエンス・アイ新書 (SIS-062))

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早生(わせ・そうせい)

ブルーベリーの早生品種スタンレー

通常品種よりも早く生育し、比較的早い時期に収穫可能な品種のこと。

早生よりも、さらに早熟なものは、極早生(ごくわせ)という。

⇔晩生(おくて・ばんせい)

晩生(おくて・ばんせい)

チューリップ晩生種のアンジェリケ。5月に咲く遅咲きチューリップは、メイフラワーチューリップとも呼ばれる。

通常品種よりも生長が遅く、収穫時期も遅れる品種。

⇔早生(わせ・そうせい)

親和性(しんわせい)

2つ以上の物質が結合しやすい性質を指す。

植物に対して使われる場合は、交配が可能な性質のことを示す。

稔性(ねんせい)ともいう。

栽培植物の進化―自然と人間がつくる生物多様性 Gideon Ladizinsky

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稔性(ねんせい)

植物の有性生殖が可能な性質。交雑の親和性ともいう。

雄蕊(ゆうずい・おしべ)や雌蕊(しずい・めしべ)によって受精が行われ、次世代の種子が形成される。

⇔不稔性(ふねんせい)

ダーウィン著作集〈3〉植物の受精 Charles Robert Darwin

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原典はほんとにいい

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自家不稔性(じかふねんせい)

同じ株に咲く花同士で交雑しても、次世代の種子が形成されない性質。

繁殖させたい場合は、同種の別株が必要となる。

⇔稔性(ねんせい)

花の顔―実を結ぶための知恵 (POINT図鑑) おすすめ平均

すばらしい花の見方が変わります

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不稔性(ふねんせい)

植物が交雑しても、次世代の種子が形成されない性質。

雄蕊(ゆうずい・おしべ)や雌蕊(しずい・めしべ)が不完全だったり、生殖細胞が破損していたりする場合と、植物の不和合性(ふわごうせい)が原因となっている場合もある。

⇔稔性(ねんせい)

植物のこころ (岩波新書) おすすめ平均

遺伝学や生物の進化に興味のある方におススメ、ただし内容は適宜updateする必要ありか新しい植物観の発見良くも悪くも学者さんが書いたもの

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自家和合性(じかわごうせい)

同じ株に咲く花同士でも有性生殖が可能で、正常に受精・結実し、次世代の種子が形成される性質。

⇔自家不和合性(じかふわごうせい)

花はなぜ咲くの? (植物まるかじり叢書 (3)) 日本植物生理学会

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交雑不親和性(こうざつふしんわせい)

同種や近縁種の花粉では受精できなかったり、しても成長が止まったりして繁殖できない性質。

自家受粉や近縁種での繁殖が続くと、遺伝的多様性が保てず、種の存続が危ぶまれる為、それを避けるための適応である。

植物の不和合性(ふわごうせい)の一種。

ダーウィン『種の起源』を読む おすすめ平均

単なる古典の解説書ではない文章は大変に分かりやすい.進化論は科学か????すごいぞダーウィン

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不和合性(ふわごうせい)

雄蕊(ゆうずい・おしべ)、雌蕊(しずい・めしべ)とも正常な生殖能力を持つにもかかわらず、受粉しても結実しない性質。

不和合性には、同株で繁殖できない自家不和合性(じかふわごうせい)と、同種や近縁種で繁殖できない交雑不親和性(こうざつふしんわせい)がある。

オンリーワン・ゲノム―今こそ『遺伝と多様性』を知ろう 早未 恵理

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文系の人にもお勧めの本です理系の高校生や、大学で生物学・薬学・医学を学ぶ人にもお勧め!

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自家不和合性(じかふわごうせい)

同じ株から発生した性細胞が受精できない、または繁殖できない性質。

多くの被子植物は、雌しべと雄しべが同じ花内にある雌雄同花で、自然状態では自己の花粉で受精しやすい。

自家受粉での繁殖が続いて、生命力の弱い固体が生じる近交弱勢(きんこうじゃくせい)現象が生じたり、遺伝的多様性が保持できなくなるのを避ける為、常に他株との交雑を繰り返すよう発達した性質。

植物の不和合性の一種で、交雑不和合性(こうざつふわごうせい)、交配不和合性(こうはいふわごうせい)ともいう。

⇔自家和合性(じかわごうせい)

カラー版徹底図解 遺伝のしくみ―「メンデルの法則」からヒトゲノム・遺伝子治療まで

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アルビノ(あるびの)

アルビノのセキセイイインコ

その生き物固有の色素が欠落している個体のこと。

遺伝情報の欠損によって起こる現象で、植物の場合は葉緑素が欠乏する。

クロロフィル(葉緑素)を持たない植物は、ある程度までは成長しても、光合成を行なえずにやがて枯死する。

アルビノ種を育成する場合、接ぎ木で、台木に通常の個体を使用する方法もある。

園芸で人気のある斑入りの品種は、部分的にアルビノが発生したもの。

白化(はくか・はっか)ともいう。

庭を明るくする斑入り植物 (NHK趣味の園芸ガーデニング21)

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一代雑種(いちだいざっしゅ)

優れた性質を持った品種を掛け合わせて、互いの良い部分を受け継いだ次世代のこと。

生産者にとって好ましい性質(病害虫に強い、生育が良い、味が良い、収穫が多い等)を持ち、安定的に高品質な収穫が見込める。

ただし、一代雑種から採取した種子にはその性質が遺伝せず、品質が低下するため、毎年タネを購入する必要がある。

F1(えふわん)、一代交配種(いちだいこうはいしゅ)と同義。

⇔固定種(こていしゅ)

作物の一代雑種

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一代交配種(いちだいこうはいしゅ)

優れた性質を持った品種を掛け合わせて、互いの良い部分を受け継いだ次世代のこと。

生産者にとって好ましい性質(病害虫に強い、生育が良い、味が良い、収穫が多い等)を持ち、安定的に高品質な収穫が見込める。

ただし、一代交配種から採取した種子にはその性質が遺伝せず、品質が低下するため、毎年タネを購入する必要がある。

F1(えふわん)、一代雑種(いちだいざっしゅ)と同義。

⇔固定種(こていしゅ)

植物改良への挑戦―メンデルの法則から遺伝子組換えまで おすすめ平均

逸話に満ちた品種改良の歴史

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石化(せきか・せっか)

鶏のとさかに良く似た石化ケイトウの花

植物の様々な器官、主に茎や葉、花序などが帯状に平らになること。

石化は奇形の一種で、通常は独立した茎などの器官が、複数癒着して扁平な形状になる。

栄養分が過剰なときに起こりやすい現象だと言われている。

そのユニークな形状から鑑賞用に珍重され、生け花等の材料に良く利用されている。

石化ヤナギや石化エニシダが有名、トサカケイトウは石化した状態が品種として定着している。

綴化(てっか)・帯化(たいか)ともいう。

現代いけばな花材事典 おすすめ平均

フルカラーに感動!!これが必要になってからが、いけばな

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斑入り(ふいり)

葉に黄色と赤色の斑が入った、トリカラーアマランサス(ハゲイトウ)

植物体の器官、主に葉において、通常一色になる部分が変異を起こし、二色以上になって模様を作る現象。

葉緑素等の色素が抜けて、白や黄色、または赤色に変色するもので、変色した部分を斑(ふ)という。

遺伝的なものと、ウイルスによるものがある。

葉緑素が少ない分、強い日差しで葉焼けを起こしやすいので注意する。

斑入り植物は、再び突然変異が生じたり、交雑や育成環境が原因で、緑の葉に戻ってしまうことがある。 このことを先祖返りという。

<斑の種類> 出現する場所や形状によって以下のような種類がある。

覆輪(ふくりん)…葉の縁 爪斑(つめふ)…葉の先端部の縁 中斑(なかふ)…葉の中央部 散斑(ちりふ)…小さな斑点が葉全体に散らばる 刷毛込み斑(はけこみふ)…葉の中央から縁に向かって刷毛で塗ったような斑 縞斑(しまふ)・条斑(すじふ)…縞の斑が縦に入る 脈斑(みゃくふ)・網斑(あみふ)…脈状の斑 虎斑(とらふ)…横に入る斑 切斑(きりふ)…直線的な境界線で二色に分かれる斑

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休眠打破(きゅうみんだは)

サクランボなどのバラ科植物は、低温状態を経験しないと発芽しない

休眠状態だった植物が、再び生育を始めること。

水分・温度・光などの環境条件が整うことで休眠打破されることが多い。

一定期間、特定の温度下に置かれることで目覚める植物もある。

バラ科植物の種子は、一定期間低温下(0~10℃)に置くことで発芽条件が整う。

硬い殻を持つ硬実種子は、殻の一部を傷つけて給水しやすくしたり、薬品処理を施して休眠打破することもある。

原産地(げんさんち)

クロッカスの原産地は地中海沿岸

植物が本来自生していた土地のこと。発祥地。

現在園芸用に流通している植物は、世界中の様々な地域で自生していたものを、より美しく改良したものが多い。

改良が加えられていても、基本的な植物の性質は変わらないので、原産地の気候を考慮に入れることで、その植物にとって良い環境を整えることが出来る。

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F1(えふわん)

First Filial Hybridという言葉を略したもの。 意味は、交配された(Hybrid)、雑種世代の(Filial)、一代目(First)。

一代交配(いちだいこうはい)、一代雑種(いちだいざっしゅ)ともいう。

優れた性質を持った個体を掛け合わせて、両方の良い部分を受け継いだ次世代のこと。

生産者にとって好ましい性質(病害虫に強い、生育が良い、味が良い、収穫が多い等)を持ち、安定的に高品質な収穫が見込める。

ただし、F1から採取した種子にはその性質が遺伝せず、品質が低下するため、同じ品質を保つためには、毎年タネを購入する必要がある。

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