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酸度調整(さんどちょうせい)

苦土石灰で、酸性土壌を中和する

土壌の酸度を調整すること。

日本の土壌は弱酸性が多いが、酸性雨の影響で酸性に傾くこともある。

植えつける植物の酸度適正に合わせて、あらかじめ土壌を調整しておくことが望ましい。

酸度は、水素イオン指数「pH(ペーハーまたはピーエイチ)」で示される。 中性はpH=7、数値が小さくなれば酸性、大きくなればアルカリ性に傾く。

◆土壌を酸性にする資材…ピートモス、鹿沼土等 ◆アルカリ性にする資材…苦土石灰、消石灰、籾殻燻炭、草木灰等

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腐植質(ふしょくしつ)

土壌に堆積した落ち葉は、やがて植物性腐食質になる

落ち葉や木片等の枯死した植物体が、土壌の微生物によって分解されてできた物質。

保水性、通気性、排水性に富み、植物の栽培に適した団粒構造の土壌を作る。

また良質な有機肥料として、土壌の微生物相を豊かにし、肥えた土を作る。

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沖積土(ちゅうせきど)

水田によく利用される沖積土

河川や海辺に堆積した土砂のこと。

粘土分や有機質を多く含んだ沖積土は、保水性や保肥力に優れる反面、排水性に劣る。

水田の土によく利用される用土。

田土、荒木田土などがある。

ヤシの実チップ(やしのみちっぷ)

廃棄されるヤシ繊維を利用したチップは、環境破壊を起こさない

ココナッツ果皮の繊維層、やし殻を粉砕し、チップ状にしたもの。

ヤシガラチップ、ココヤシチップともいう。

軽量で、吸水性、保水性、排水性に富み、水を含むと膨張する性質を持つ。

大粒は鉢底石やマルチとして、中粒は洋ラン等の栽培用土に、小粒は培養土の原料等に使われる。

使用前に一昼夜水につけて、塩分やアクを抜いてから使うと良い。

荒木田土(あらきだつち)・田土(たつち)

水田の下層や、河川・湖沼に堆積する、重い粘土質の沖積土。 排水性、通気性に劣るが、保水性、保肥性に富んでいる。

東京の荒川沿岸にある荒木田が産地で、古くから壁土や瓦の材料として利用されてきた。

肥料分を多く含み、スイレンやハスなどの水生植物を育てるのに適している。

通常の用土として利用するには、腐葉土やピートモス等の通気性のある有機質用土と混合して調整する。

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堆肥(たいひ)

生ゴミ堆肥

落ち葉・バーク・ワラ・枯れ草・生ゴミなどを原料とし、そこに米ぬか・牛糞・鶏糞等を加えて積み重ね、発酵・熟成させた有機質肥料(ゆうきしつひりょう)のこと。

植物の栽培に適した団粒構造の土壌を作るのに役立つことから、土壌改良のために欠かせない資材。

また、堆肥に含まれる有用微生物は、土壌の地力を向上させ、病害虫を抑制する。

コンポストともいう。

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牛糞(ぎゅうふん)

窒素分をやや多く含む緩効性肥料(かんこうせいひりょう)。

草食動物の糞に含まれる植物繊維が、土壌の排水性、通気性、保水性を保つ。

鶏糞などに比べると肥料成分は少ないことから、土壌改良用の堆肥(たいひ)として利用されることが多い。

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草木灰(そうもくばい)

草木を燃やしてできる灰

草や木を燃やして出来る灰で、ミネラル分を豊富に含んだ肥料となる。

特に、水溶性のカリウムや石灰を多く含み、即効性がある。

開花・結実の促進に効果がある。

強いアルカリ性の性質を持ち、防虫・殺虫効果が高い。

その殺菌効果から、球根や、種イモの切り口消毒にも利用されている。

バーク堆肥(ばーくたいひ)

広葉樹や針葉樹の樹皮(バーク)に、有機物や発酵補助剤を加え、腐植させたもの。

軽量で、通気性、排水性、保水力、保肥力に優れている。

土の団粒構造化をすすめ、植物の栽培に適した柔らかな土壌を作る。 また、土壌微生物のバランスを改善し、連作障害等の発生を抑制する効果もある。

含まれる肥料分は比較的少ないことから、土壌改良材として用いられることが多い。

苦土石灰(くどせっかい)

苦土石灰

苦土はマグネシウム、石灰はカルシウムをあらわす。

アルカリの性質を持ち、酸性に傾きがちな土壌を中和するために使用する。

同時に、不足しがちな微量要素マグネシウムを補うこともできる。

マグネシウムは、植物のリン酸吸収を助け、作物の味や糖度を向上させる物質で、葉緑素の核となる必須元素の一つ。

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培養土(ばいようど)

植物の栽培に適するように、あらかじめブレンドされた土のこと。

一般的な培養土には、基本用土や土壌改良材、肥料などが数種類混合されている。

自分で土を配合する手間が省けて、初心者でも手軽に利用することが出来る。

育てる植物や栽培環境に合わせた専用土も多い。

サボテン、野菜、花、ハーブ、ブルーベリー、ラン、バラ、山野草、ハンギングなどに適した用土が多数市販されている。

用土(ようど)、配合土(はいごうど)、コンポストともいう。

日向土(ひゅうがつち)

宮崎県都城市付近から産出される、霧島山の火山砂礫(かざんされき)。

多孔質の硬質軽石で、排水性、通気性、保水性に富んでいる。 弱酸性の性質を持っており、雑菌の繁殖を抑えて、根腐れを予防する効果がある。

鹿沼土より硬く 軽石より軟らかい ラン栽培、万年青(オモト)、山野草用土によく利用される。

火山性の淡色軽石パミスの一種で、ボラ土(ぼらつち)、日向砂(ひゅうがすな)とも呼ばれている。

バーク(ばーく)

バークチップ

樹皮のこと。

砕いたものをパークチップ、腐植させたものはバーク堆肥という。

バークチップで植物の根元を覆い(マルチング)、雑草の発生や泥はねを抑えたり、酷暑期や寒冷期に、土壌を保温・保湿することができる。

発酵させたパーク堆肥は、土壌改良にも使われる。

ウッドチップ(うっどちっぷ)

ウッドチップ・木片

木材、間伐材等の木片、木屑、チップ。

ウッドチップで植物の根元を覆い(マルチング)、雑草の発生や泥はねを抑えたり、酷暑期や寒冷期に、土を保温・保湿することができる。

土壌に混ぜる場合は、よく腐熟させたものを使用する。

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バーミキュライト(ばーみきゅらいと)

バーミキュライト

雲母に良く似た蛭石(ひるいし)を、高温で焼結処理し、10倍以上に膨張させたもので、薄い雲母片が重なり合ったような形状をしている。

非常に軽量で、保水性、通気性、保肥力に優れた用土。

多孔質な性質を持ち、土壌を浄化、改良する効果がある。

特徴的なのは、優れた液体吸収力で、容積の約3倍の水を吸収することができる。

含有するカリウム、マグネシウム等の微量要素が植物の成長にも役立つ。

中性で無菌なことから、種まき用土に良い。 また、土を軽量化できることから、ハンギングバスケット用土によく使われる。

園芸分野以外でも、使い捨てカイロや建設資材、家畜の飼料等に幅広く利用されている。

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パーライト(ぱーらいと)

パーライト

黒曜石(こくようせき)や真珠岩(しんじゅがん)を、熱処理して発泡させた白色粒状の用土。

岩石中に含まれる水分が、高温でガス化することで多孔質な軽石状になったもの。

通気性や排水性に優れる半面、保水性や保肥性に劣る。

発泡で10倍以上に膨張し、非常に軽いので、土を軽量化したり、粘土質の土壌を改良するのに使われる。

その軽さから、ハンギングバスケット用土によく利用される。

中性から弱アルカリ性の性質をもつ。

石灰(せっかい)

生石灰(CaO)

強いアルカリ性質で、酸性土壌を中和するのに利用する。

また、土壌にカルシウム分を補給する。

園芸用途には、消石灰(しょうせっかい)や苦土石灰(くどせっかい)を用いることが多い。

石灰の種類 ・生石灰(きせっかい)酸化カルシウムCaO ・消石灰(しょうせっかい)水酸化カルシウムCa(OH)2 ・炭酸カルシウム(たんさんかるしうむ)CaCO3 ・カルシウム(かるしうむ)Ca

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ゼオライト(ぜおらいと)

ゼオライト

結晶中に微細な孔(あな)を持つ、多孔質なアルミノ珪酸塩(あるみのけいさんえん)の総称。

和名は沸石(ふっせき)。

微細孔内に、陽イオン「カチオン」を含み、イオン交換容量を増すことで土壌の保肥力を高め、肥料の効きを良くする土壌改良材。

強い保肥性があるので、施しすぎるのは良くない、用土の5%程度に留めておくこと。

鉢底に敷いておくと、根腐れ防止効果がある。

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水ごけ(みずごけ)

水ごけ

主として湿地帯に自生するコケ類を乾燥させたもの。

特に保水力、吸水力に優れている。

ランや観葉植物、山野草の栽培によく利用される。

使用前に十分水となじませてから、軽くしぼって植えつけるとよい。

古くなると徐々に酸性が強くなるので、2年程度で新しいものと交換する。

スコリア(すこりあ)

スコリア

火山噴出物、塊状の暗色軽石のこと。

黒色から暗灰色であるが、鉄分を含むものは紫から赤色になる場合もある。

マグマが減圧され、水などの揮発成分が発泡したため多孔質となったもの。

保水性・排水性・通気性に優れた用土。

パミス(ぱみす)

パミス

火山噴出物、塊状の淡色軽石のこと。 灰白色のものが多い。

マグマが減圧され、水などの揮発成分が発泡したため多孔質となったもの。

保水性・排水性・通気性に優れた用土。

木炭(もくたん)

木炭

木材などの植物組織を、密閉状態で加熱し炭化させたもの。

微細な孔(あな)を多数持つ「多孔質」で、高い吸着力を持っている。 有害物質を吸着することから、脱臭剤やろ過剤としても利用される。

土壌の通気性、排水性、保肥性を高め、ミネラルを補給する効果がある。

また、有用微生物の棲みかになり、土壌の菌相を豊かにする。

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鉢底石(はちぞこいし)

鉢底に敷く、大粒の軽石等のこと

水はけと通気性を良くするために、鉢の底に敷く大粒の軽石や発泡煉石(はっぽうれんせき)のこと。

鉢底石をネット状の袋に入れてから使うと、簡単に再利用できる。

ごろ石とも呼ばれる。

ボラ土(ぼらつち)

宮崎県都城市付近から産出される、霧島山の火山砂礫(かざんされき)。

多孔質の硬質な軽石で、排水性、通気性、保水性に富んでいる。 性質は弱酸性で、雑菌が少なく、根腐れを予防する効果がある。

鹿沼土より硬く 軽石より軟らかい

ラン栽培、万年青(オモト)、山野草用土によく利用される。

火山性の淡色軽石パミスの一種で、日向土(ひゅうがつち)とも呼ばれている。

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微塵(みじん)

微塵を多く含んだ用土は、ふるいにかけてから使う

用土に含まれる土の微細な粒子。

土壌の底部に微塵が溜まると、目詰まりを起こして、通気性・排水性を損なう。

あらかじめ用土をふるいにかけて、取り除いておくのが望ましい。

浅間砂(あさますな)

群馬県の浅間山付近から産出する火山砂礫(かざんされき)。

褐色を帯びた軽石状の細かい砂で、多孔質で通気性、排水性、保水性に優れている。

ラン栽培、万年青(オモト)、山野草の用土として使われる。

火山砂(かざんさ)

火山から放出される火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)が、風化や浸食によって砂状になったもの。

ラン栽培、万年青(オモト)、山野草の用土として使われる。

富士砂(ふじずな)、桐生砂(きりゅうずな)、真砂土(まさど・まさつち)、浅間砂(あさますな)、ボラ土(ぼらつち)等。

山砂(やまずな)と同義。

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富士砂(ふじずな)

富士山の裾野周辺から産出する、黒色の火山砂(かざんさ)で、火山性の暗色軽石スコリアの一種。

鉄分を含む溶岩質で、比重が大きく多孔質、粒は角ばっている。

排水性、通気性に富んだ用土で、根腐れを予防する効果がある。

漆黒の良質な富士砂は、化粧砂として用いられることもある。 東洋ラン、盆栽、万年青(オモト)、観棕竹のほか、山野草やロックガーデンによく利用されている。

腐葉土(ふようど)

落葉や落枝が、腐植してできた腐葉土

落葉や落枝が、腐植してできた腐葉土

広葉樹等の落葉や落枝が、土壌に堆積して腐植したもの。 自然界では、土壌にすむ生物や微生物が、有機物を分解して作る。

通気性、排水性、保水性に優れた有機肥料であり、また良質な堆肥であることから、植物の栽培に広く利用されている。

土壌に混合すると、腐葉土が直径1~5㎜ほどの土の粒「団粒(だんりゅう)」の元になり、団粒構造の土壌を形成する。 土壌改良には、非常に適した資材といえる。

また、穏やかな効き目を持つ緩効性肥料(かんこうせいひりょう)としても知られている。

腐植土(ふしょくど)ともいう。

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砂土(さど)

海岸に堆積する砂

岩石や珊瑚・貝殻などが、風化・浸食・破砕されて細かい粒になったもので、粒径が2~1/16mmのものを砂土という。 主に河川、海岸、海底などに堆積する。

山砂(やまずな)、川砂(かわずな)、火山砂(かざんさ)等の堆積環境や成因、桐生砂(きりゅうずな)、富士砂(ふじずな)、朝明砂(あさけずな)等の産地により分類される。

砂の種類によって性質は様々だが、一般的には排水性・通気性に優れ、保水性・保肥性に劣る。

植物を植えつける際には、腐葉土などの有機質を施して、土壌を改良する必要がある。

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シートモス(しーともす)

シートモスを使用した苔玉

コケを乾燥し、薄いシート状に加工したもの。

こけ玉作りや、フラワーアレンジメントに利用されている。

ハンギング器材に土を盛る為に、内側に敷いて使用することもできる。

ピートモス(ぴーともす)

寒冷地の湿地帯に生える、コケ類や水生植物が堆積し、低温下のため完全に腐りきらずに泥炭化したもの。

通気性、保水性、保肥性に優れた有機質で、性質は腐葉土に似ている。

ph4程度と酸性度が非常に強いのが特徴で、強酸性土壌を好むブルーベリー栽培に適する。 酸性を好まない植物を植える場合は、石灰などで中和するか、酸度調整済みの製品を選ぶ。

無菌で清潔なことから、種まき用土にも利用される。

乾燥・粉砕されたものが市販されているので、十分に水を含ませてから使用すること。

ピートモスの湿原は、植物が1年に1~2ミリ堆積したもので、平均10メートル堆積する湿原が形成されるには1万年かかる。 近年、園芸用土としての需要が伸びたため、湿原の環境破壊が問題になっている。

ココピート(ここぴーと)

ココピート

ココナッツ果皮の繊維層、やしがらを粉砕し用土としたもの。

廃棄物を利用しているため、資源が枯渇することも、環境を破壊することもない。 また廉価なため、ピートモスの代替品として利用されることが多い。

強い酸性のピートモスと違って、弱酸性から中性の性質を持つ。

細かく粉砕して圧縮乾燥されたものは、加水すると数倍に膨張し、保水性、保肥性、通気性に優れた用土となる。

パーム用土とも呼ばれる。

ケト土(けとつち)

河川や湿地などの水辺植物が、水底に堆積し、腐敗したもの。 肥料分、繊維質を多く含み、保水力や保肥性に富んだ粘土状の黒い土。

粘り気を利用して、石付きの盆栽や、苔玉作りに使われる。

漢字では「化土土」と書く。

珪酸塩白土(けいさんえんはくど)

秋田県の八沢木で採掘される、多孔質の白い粘土「珪藻土」を高温で焼成したもの。

ミネラルを豊富に含み、不純物を吸着、浄化する機能がある。 土壌改良のため用土に混合したり、根腐れ防止に鉢底に敷いたりして利用する。

スキンケアの材料としても使われるモンモリロナイトという粘土の一種。

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籾殻燻炭(もみがらくんたん)・燻炭(くんたん)

もみ殻くんたん

もみ殻くんたん

稲のもみ殻を、400度以下の低温で炭化したもの。

ケイ酸やカリウムなどのミネラル成分が豊富に含まれる。 多孔質で、保水性・通気性に優れ、土壌微生物の棲みかにもなる。

アルカリ性質を持つことから、酸性土壌の中和のために使用されることもある。 天然の土壌改良剤は、雨が降るたび、徐々に成分が溶け出して、穏やかに作用する。

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黒土(くろつち)

関東ロームの表層土に代表される、黒色で腐植質に富んだ火山灰土。

酸性から弱酸性の性質を持ち、保水性、保肥性に優れる半面、通気性や排水性には劣る。 火山灰土には、リン酸を吸着する性質があるため、リン酸肥料の効きは悪くなる。

黒ボク土(くろぼくど)ともいう。

クレイボール(くれいぼーる)

クレイボール

粘土を小粒に丸め、発泡させて焼き固めた発泡煉石(はっぽうれんせき)。

多孔質で、保水性、排水性に優れていることから、鉢底石や水耕栽培に利用される。 ハイドロボールとも呼ばれる。

サイズは様々、崩れないので何度でも利用が可能。

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桐生砂(きりゅうずな)

群馬県赤城山系、桐生市周辺で産出される山砂。

多孔質な火山砂礫(かざんされき)が風化したもので、硬くて崩れ難い。 鉄分を多く含んだ弱酸性で、赤みを帯びた黄褐色をしている。

通気性や保水性に優れるが、肥料持ちは良くない。

粒には、大中小のサイズがあり、用途により使い分けることが出来る。 通気性を高めるため、他の用土と混ぜて使うことが多いが、ラン、サツキ、山野草の栽培には単体で使用することもある。

真砂土(まさど・まさつち)

主として関西以西の山地に分布する花崗岩が風化したもの。 粗い山砂の一種で、弱酸性の性質を持つ。

粘土分が多いものは、保水性、保肥性に優れる半面、通気性や水はけに劣る。 用土に使う場合は、有機質(ピートモス、腐葉土、堆肥など)を加えて、植物栽培に適した土壌に改良する必要がある。

真砂(まさ)とも呼ばれる。 風化が進んだものは、赤真砂、白真砂と呼ばれることがある。

山砂(やまずな)

火山から放出される火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)が、風化や浸食によって砂状になったもの。

山砂が風化したボラ土(ぼらつち)、桐生砂(きりゅうずな)、真砂土(まさど・まさつち)は、保水力や保肥力に優れた用土として利用されている。

富士砂(ふじずな)、浅間砂(あさますな)は、風化されずに堆積したもの。

ラン栽培、万年青(オモト)、山野草用土等に使われる。

火山砂(かざんさ)と同義。

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川砂(かわずな)

河川で採取される砂のこと。

花崗岩が風化・浸食により、砂となり堆積したもの。

通気性・排水性に優れている反面、保水性・保肥性に乏しい。 主にサボテンや多肉植物、盆栽の用土として使われている。

朝明砂(あさけずな)、矢作砂(やはぎずな)、天神川砂(てんじんかわすな)、白川砂(しらかわすな)等。

DIY SELECTS1自分でやる庭づくり大全

posted with ヨメレバ 荒井 章 エクスナレッジ 2008-09-10 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

軽石(かるいし)

軽石

火山からマグマが噴出し、急激に減圧されることによって、溶解していた水などの揮発成分が発泡し、多孔質となった石。

軽くて通気性、保水性、排水性に優れており、主にラン栽培や鉢底石として使われる。

淡色のものはパミス、暗色のものはスコリアと呼ばれている。

鹿沼土(かぬまつち)

鹿沼土(かぬまつち)

鹿沼土(かぬまつち)

栃木県鹿沼地方から産出される、火山性の軽石が風化して出来た腐朽軽石(ふきゅうけいせき)。

黄色い粒状で、保水性、通気性、透水性に優れている。

弱酸性の性質を持ち、酸性土壌を好むツツジ科の植物栽培に広く使われている。 代表的なのはツツジ、サツキ、果樹では苔桃、クランベリーやブルーベリー等。

無菌で清潔なことから、挿し木の床に使われることも多い。

火山灰土には、リン酸を吸着する性質があるため、リン酸肥料の効きは悪くなる。

火山性の淡色軽石パミスの一種。

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朝明砂(あさけずな)

三重県桑名地方の朝明川上流で産出する花崗岩質の川砂。 稜角のある硬質の大粒な砂で、鉄分を含んでいる。

排水性・通気性に優れており、盆栽の植え付けや、カンノンチク、オモト栽培等によく利用される。

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posted with ヨメレバ 日本放送出版協会 2008-02 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

赤土(あかつち)

火山噴出物が堆積して粘土化したもので、関東の台地をおおう関東ロームの中間層。

赤色は、火山灰に含まれていた鉄分の酸化したサビによるもの。 赤土をよく水洗いすると、石英、輝石、角セン石、長石、磁鉄鉱などの鉱物が現れる。

赤玉土(あかだまつち)

赤玉土

火山灰が粘土化した関東ロームの中間層、赤土(あかつち)を粒状に砕いたもの。 粒には大中小のサイズがあり、良質なものは硬く、長く粒状を保つ。

弱酸性の性質で、通気性、保水性、保肥性に富んだ代表的な基本用土。 ほぼ無菌で、清潔なことから、挿し木床に使われることも多い。

火山灰土には、リン酸を吸着する性質があるため、リン酸肥料の効きは悪くなる。

崩れると粘土質の粉末になるので、使用前にはフルイにかけて微塵(みじん)を取り除いておくこと。 袋の裏を見て、溜まった粉が少ないものを選ぶと良い。