植物によって生産される、ごく微量で植物の生理機能に作用する有機化合物。
植物の成長や、器官の形成に大きな影響をおよぼす。
ホルモンによって植物の機能をコントロールできるため、合成されたホルモンは農薬として広く普及している。
例えば、ジベレリンは種の無い果実を作り、エチレンは果実の成熟を促進する。
オーキシンは、果実の結実を促進するほか、除草剤としても利用されている。
現在確認されている植物ホルモンには、ジベレリン、オーキシン、サイトカイニン、アブシジン酸、エチレン、ブラシノステロイド、ジャスモン酸、フロリゲンがある。
フロリゲンについては、70年前に発見されて以来、花芽形成を誘導する花成ホルモンとして認識されていながら、その正体が分かっていなかったが、奈良先端科学技術大学院の島本教授らが発見、2007年4月20日付の米科学誌「サイエンス」に発表されている。
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小柴 共一 by G-Tools |