[和名(分類)]
コガネムシ(コウチュウ目コガネムシ科)
[発生]
成虫は5~8月、幼虫は通年を土中で過ごす。
冬季は地中深くで越冬、3月頃に地表に移動し食害を再開する。
[症状]
成虫は主に葉・花・果実を食害し、土に潜って産卵する。
幼虫は地中の腐植質や植物の根を食べる。
根の食害により植物が倒れたり、生育不良で枯れてしまったりする。
[形態・生態]
成虫は、体長20mm前後で、緑、茶、黒色系など体色は様々。
模様や光沢があったり、背面に毛が生えているものもある。
幼虫は乳白色をしており、体長30mmほどに成長後、サナギになって半月ほどで羽化する。
[食餌植物]
成虫はサクラ・クヌギ等の広葉樹や果樹の葉を好むが、野菜の葉や果実にも被害は及ぶ。
幼虫は樹木や苗・根菜類の根を食害する。
[天敵]
スズメバチ、鳥類
[防除方法]
被害の出た植物の根元を掘ると、幼虫が見つかるので捕殺する。
薬剤を使う場合は、植え付け前に消毒しておくか、産卵期に使用すると効果が高い。
スタイナーネマ属の線虫(スタイナーネマ・グラセライ)の散布、BT剤という微生物を利用した殺虫剤も効果があるとされる。