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瓜葉虫(ウリハムシ)

ウリハムシの成虫

[和名(分類)] ウリハムシ(コウチュウ目ハムシ科)

[発生] 年に1度、4月から9月に発生。

[症状] 成虫は主にウリ科植物の葉を、円形に切り抜くように食害する。 幼虫は根を食害し、植物を枯死させてしまうことがある。

[形態] 成虫の体長は7~8㎜で、頭部と背部がオレンジ色、腹部は黒い。 (クロウリハムシは、頭部と腹部がオレンジ色で、背部が黒い。) 幼虫の体長は約10㎜、頭部が褐色で体はクリーム色、ウジ虫に似ている。

[生態] 5月下旬~6月上旬にかけて、成虫はウリ科植物の株元に産卵する。 孵化した幼虫は根を食べて育ち、産卵から1ヶ月半~2ヶ月ほどで羽化する。 成虫は、10月半ばから翌年4月頃まで越冬する。

[食餌植物] キュウリ、カボチャ、スイカ、メロン、ハヤトウリなど、主にウリ科植物。 成虫は、マメ科、アブラナ科、キク科などの葉も食べる。

[防除方法] 見つけたら捕殺する。 葉の表面や土壌に草木灰をかけておくと予防効果がある。 産卵期の前に、卵を産めないよう株元にマルチングしておく。

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黄金虫(コガネムシ)

コガネムシ(成虫)

コガネムシ(幼虫)

[和名(分類)] コガネムシ(コウチュウ目コガネムシ科)

幼虫の俗称は、根切り虫(ネキリムシ)、地虫(ジムシ)。

[発生] 成虫は5~8月、幼虫は通年を土中で過ごす。 冬季は地中深くで越冬、3月頃に地表に移動し食害を再開する。

[症状] 成虫は主に葉・花・果実を食害し、土に潜って産卵する。 幼虫は地中の腐植質や植物の根を食べる。 根の食害により植物が倒れたり、生育不良で枯れてしまったりする。

[形態・生態] 成虫は、体長20mm前後で、緑、茶、黒色系など体色は様々。 模様や光沢があったり、背面に毛が生えているものもある。 幼虫は乳白色をしており、体長30mmほどに成長後、サナギになって半月ほどで羽化する。

[食餌植物] 成虫はサクラ・クヌギ等の広葉樹や果樹の葉を好むが、野菜の葉や果実にも被害は及ぶ。 幼虫は樹木や苗・根菜類の根を食害する。

[天敵] スズメバチ、鳥類

[防除方法] 被害の出た植物の根元を掘ると、幼虫が見つかるので捕殺する。 薬剤を使う場合は、植え付け前に消毒しておくか、産卵期に使用すると効果が高い。 スタイナーネマ属の線虫(スタイナーネマ・グラセライ)の散布、BT剤という微生物を利用した殺虫剤も効果があるとされる。

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