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莢果(きょうか)

成熟すると、サヤがはじけて二片に分かれる莢果(きょうか) 。写真は小豆。

マメ科植物の多くに見られる果実。

一枚の心皮からなる子房からできた果実で、成熟すると、心皮が癒合した跡の縫合線から二片に裂開する。

インゲン、エンドウ、ネムノキ、ダイズ、ハナズオウ、ルピナス、クローバー、カラスノエンドウなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、裂開果(れっかいか)に属する。

豆果(とうか)ともいう。

偽果(ぎか)

ウリ状果・キワノの堅い外皮は、外果皮に花托の組織がかぶさったもの。内部は多汁な組織を含む液果状になっている。

子房だけでなく、それ以外の器官も加わって形成された果実のこと。

花床(かしょう)、花托(かたく)、花被(かひ)、花柄(かへい)、萼(がく)、苞(ほう)などが肥大して、果実の一部になる場合がある。

ナシ状果(リンゴ、ナシ)、ウリ状果(スイカ、キワノ)、バラ状果(ビワ、ローズヒップ)等。

集合果(イチゴ、ハス)と複合果(イチジク、パイナップル)については、すべてが偽果に属する。

⇔真果(しんか)

キイチゴ状果(きいちごじょうか)

石果(核果)が多数集まって出来た、ブラックベリーの果実

多肉質で、果汁を豊富に含んだ石果(せきか)が多数集まった集合果。

肥大した花床(かしょう)が、果実をまとめて房状になっている。

ラズベリー、ブラックベリー、ボイセンベリー、ローガンベリー、デューベリーなど。

休眠(きゅうみん)

二千年以上前の地層から発見された、休眠状態のハスの種子から育成された大賀ハス

生育途中の植物が、成長を一旦休止すること。

環境が不適切なことから起こる他発休眠(強制休眠)と、植物が自ら活動停止する自発休眠がある。

自発休眠する植物には、寒冷期に適応するため葉を落とす落葉樹や、地上部を枯らせて根だけで越冬する宿根草、球根類などがある。

また、すべての種子が一斉に発芽してしまうと、突然の環境の変化などで全滅する恐れがあるため、自発休眠する種子も多い。

休眠していた植物が目覚め、再び生育が始まったり、発芽能力を持ったりすることを休眠打破(きゅうみんだは)という。

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木子(きご)

アヤメ科植物の球根にできる小球茎は、繁殖に利用することが出来る

球根植物の地下器官にできる珠芽(しゅが)の一種で、小さな球根状のもの。

ユリ科植物の地下茎にできる小鱗茎(しょうりんけい)、アヤメ科植物の球根底部にできる小球茎(しょうきゅうけい)がある。

木子を植えると発芽し、親と同じ性質を持った植物体を繁殖させることができる。

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球根(きゅうこん)

チューリップの球根

植物の地下器官に養分が蓄えられ、球状に膨らんだもの。

一般的には、鱗茎(りんけい)、球茎(きゅうけい)、塊茎(かいけい)、根茎(こんけい)、塊根(かいこん)、担根体(たんこんたい)のことを総称して球根という。

植物学的には、塊根(かいこん)、担根体(たんこんたい)以外は、地下茎に分類されている。

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球茎(きゅうけい)

球茎をもつクロッカス

地下茎の一種で、茎が養分を蓄えて肥大し、球状に膨らんだもの。

葉が変形した網状の薄皮、鱗皮(りんぴ)で包まれている。

球根ともいう。

フリージア、グラジオラス、クロッカス、アヤメ、サトイモ、クワイなど。

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気根(きこん)

植物が、茎から空気中に出す根のこと。

気根はその役割によって、以下のように分類される。

◆支柱根…地面まで降りて茎を支える(マングローブなどのヒルギ科植物、タコノキ、トウモロコシ)

タコノキの支柱根

◆付着根…樹木や岩石に付着する(キヅタ、アイビー、チランジア)

エアプランツ(チランジア科植物)の付着根

◆吸水根…空気中の水分を吸収する(着生ラン、サトイモ科植物)

着生ラン・バンダ(ヒスイラン)の吸水根

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寄生植物(きせいしょくぶつ)

生長すると、やがて寄主を覆い尽くし、枯らしてしまうガジュマルは「絞め殺しの木」とも呼ばれている

他の植物に寄生し、生育に必要な水分や養分などを奪って生長する植物。

自分では全くエネルギーを作り出せない全寄生植物と、自らも光合成能力を有する半寄生植物がある。

繁殖力の強い寄生植物には、宿主(ホスト)を枯らせてしまうものもある。

帰化植物(きかしょくぶつ)

セイタカアワダチソウ

外国産の植物が、人間を介して他の土地に持ち込まれ、そこに定着して自然に繁殖するようになったもの。

日本に帰化した外来種の植物は数百種に及ぶ。

セイタカアワダチソウ、シロツメクサ、オオマツヨイグサ、クレソン、ブタクサ、セイヨウタンポポ、オオイヌノフグリ、ホテイアオイ等。

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客土(きゃくど・かくど)

土壌改良法の一つで、地表から30cm程度の土を、すべて良質なものに入れ替えてしまうこと。

砂や石などが含まれていたり、栄養分が不足した土壌を、早く改良したい場合に用いる。

休眠打破(きゅうみんだは)

サクランボなどのバラ科植物は、低温状態を経験しないと発芽しない

休眠状態だった植物が、再び生育を始めること。

水分・温度・光などの環境条件が整うことで休眠打破されることが多い。

一定期間、特定の温度下に置かれることで目覚める植物もある。

バラ科植物の種子は、一定期間低温下(0~10℃)に置くことで発芽条件が整う。

硬い殻を持つ硬実種子は、殻の一部を傷つけて給水しやすくしたり、薬品処理を施して休眠打破することもある。

共栄植物(きょうえいしょくぶつ)

イチゴと相性の良いボリジ

一緒に植えておくと、生育が良くなったり、病害虫被害が軽減されるといった良い影響が得られる植物のこと。

コンパニオンプランツともいう。

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切り戻し(きりもどし)

主枝の切り戻し

伸びすぎたり老朽化した枝を、途中まで切り落とす剪定方法。 枝の長さを調節して樹形を整える。

強く剪定すると樹勢が回復し、翌春に勢い良く枝や茎が出てくる。 果樹を適切に切り戻すことで、多くの花芽が得られ、収穫を増やすことが出来る。

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切り返し(きりかえし)

堆肥の材料を、底から混ぜ合わせ、空気を含ませること

落ち葉などの有機質を使って堆肥を作る際、積み上げた材料を底から混ぜ合わせること。

材料を均等に混ぜ合わせ、空気を含ませることで発酵・熟成がすすむ。

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キッチンガーデン(きっちんがーでん)

家庭菜園に、一番人気のトマト

家庭で、野菜・ハーブ・果樹などの作物を育てる菜園。

家庭菜園ともいう。

野菜と花を組み合わせた、デザイン庭園のことを指すこともある。

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基肥(きひ、もとごえ)

苗の植え付け時に、あらかじめ施しておく肥料のこと。

長期間にわたって効果が持続するように、緩効性肥料(かんこうせいひりょう)を使うことが多い。

元肥(もとごえ・もとひ・げんぴ)ともいう。

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魚粉(ぎょふん)

生魚を煮沸後、水分・脂肪分を絞りとったカスを、乾燥粉砕したもの。

窒素、次いでリン酸を多く含む有機質肥料(ゆうきしつひりょう)。

魚粉に含まれるアミノ酸は、作物本来の味を引き出し、花の色を鮮やかにする。

フィッシュミール、魚粕(さかなかす)とも呼ばれる。

牛糞(ぎゅうふん)

窒素分をやや多く含む緩効性肥料(かんこうせいひりょう)。

草食動物の糞に含まれる植物繊維が、土壌の排水性、通気性、保水性を保つ。

鶏糞などに比べると肥料成分は少ないことから、土壌改良用の堆肥(たいひ)として利用されることが多い。

発酵肥料のつくり方・使い方

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桐生砂(きりゅうずな)

群馬県赤城山系、桐生市周辺で産出される山砂。

多孔質な火山砂礫(かざんされき)が風化したもので、硬くて崩れ難い。 鉄分を多く含んだ弱酸性で、赤みを帯びた黄褐色をしている。

通気性や保水性に優れるが、肥料持ちは良くない。

粒には、大中小のサイズがあり、用途により使い分けることが出来る。 通気性を高めるため、他の用土と混ぜて使うことが多いが、ラン、サツキ、山野草の栽培には単体で使用することもある。