発芽促進、果実の成熟促進、球根の休眠打破、落葉促進、細胞の伸長・分裂抑制などを誘導する。
パイナップル(アナナス)科植物には、花芽分化を促進する効果もある。
ガス灯周りの街路樹だけが、他よりも早く落葉する現象から発見された物質で、タバコの煙、車や石油ストーブの廃ガスにも含まれている。
風の振動や、人による接触等、植物への物理的な刺激から発生することもある。
成熟した果物から生じることがあるので、熟させたくない植物には、エチレンが生じる果実を近づけないように注意する。
逆に、未熟な果物を追熟したい場合は、熟したものと一緒に保存しておくと良い。
リンゴは、エチレンガスを多く発生させる果物として知られる。
農業分野では、早生みかんの色づけや、未熟なバナナの成熟、伸長を抑えて太いもやしを育成するのに利用されている。