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円錐花序(えんすいかじょ)

ナンテンの円錐花序

ウツギの円錐花序

花軸が何度も枝分かれして、多数の小花を付ける花序で、花序の下の部分ほど分枝回数が多く、全体的に見ると円すい状になるもの。

ヨモギ、イネ、クサキョウチクトウ、宿根かすみ草、ウツギ、タケニグサ、ネズミモチ、ナンテン、サルスベリ、セイタカアワダチソウなど。

複総状花序(ふくそうじょうかじょ)ともいう。

エチレン(えちれん)

エチレンの構造式

主として、植物の成長や老化に関与する、気体の植物ホルモン。

発芽促進、果実の成熟促進、球根の休眠打破、落葉促進、細胞の伸長・分裂抑制などを誘導する。 パイナップル(アナナス)科植物には、花芽分化を促進する効果もある。

ガス灯周りの街路樹だけが、他よりも早く落葉する現象から発見された物質で、タバコの煙、車や石油ストーブの廃ガスにも含まれている。 風の振動や、人による接触等、植物への物理的な刺激から発生することもある。

成熟した果物から生じることがあるので、熟させたくない植物には、エチレンが生じる果実を近づけないように注意する。 逆に、未熟な果物を追熟したい場合は、熟したものと一緒に保存しておくと良い。 リンゴは、エチレンガスを多く発生させる果物として知られる。

農業分野では、早生みかんの色づけや、未熟なバナナの成熟、伸長を抑えて太いもやしを育成するのに利用されている。

頴果(えいか)

イネ科特有の頴果(えいか)。写真は稲。

一見すると種子のように見える、イネ科植物特有の果実。 薄くてかたい果皮の中に、一つの種子が包まれている。

痩果(そうか)に似た性質を持っているが、果皮と種子が癒合していて分離できない特徴を持つ。

穀果(こくか)ともいう。

イネ、コムギ、キビ、アワ、ヒエ、トウモロコシ、カラスムギなど。

単果(たんか)、乾果(かんか)、閉果(へいか)に属する。

枝変わり(えだがわり)

日向夏の枝変わり「はるか」

植物体に突然変異が生じて、一部の枝に本来とは違う性質が生じること。

それが好ましい性質だった場合は、挿し木や接ぎ木等の栄養繁殖(えいようはんしょく)で増殖させて、新品種とすることもある。

芽条変異(がじょうへんい)ともいう。

イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか―樹木の個性と生き残り戦略

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液果(えきか)

モモは液果

果皮のうち、外果皮は薄くて柔らかく、中果皮と内果皮は多肉質で、多くの果汁を含んだ果実のこと。

漿果(しょうか)、多肉果ともいう。

一般的に果物と呼ばれるものは、ほとんどが液果と言ってもよい。

トマト、ブドウ、モモ、ウメ、ブルーベリー、キーウィフルーツ、スグリなど。

⇔乾果(かんか)

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エアプランツ(えあぷらんつ)

パイナップル(アナナス)科、チランジア(ティランジア)属の植物を総称するもの。

木や岩に着生し、葉から空気中の水分や養分を吸収して育つ着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)の一種。

室内で育てるときは、2~3日に1度霧吹きで水を与える。

月に1度、薄く液肥を溶かした水に浸けてやると生育が良くなる。

チランジア・ウスネオイデスは根を持たない

原産地では、ロゼット内にアリが棲みつく「アリ植物」として知られるチランジア・ストレプトフィラ

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腋芽(えきが・わきめ)

枝の途中から出る腋芽

葉の付け根や、幹や茎の途中から出る芽のこと。

普段は、先端の頂芽(ちょうが)が分泌する植物ホルモンのオーキシンにより、生育が抑えられている。

摘心によって頂芽が切断されると、勢い良く成長をはじめる。

脇芽(わきめ)・側芽(そくが)ともいう。

⇔頂芽(ちょうが)

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エディブルフラワー(えでぃぶるふらわー)

エディブルフラワー

食べられる花のこと。

観賞用の花は薬剤を使用していることがあるため、食用に栽培されたものを使う。

キク、プリムラ、パンジー、カーネーション、ビオラ、バラ、カレンジュラ、タンポポ、デンファレ、ハーブの花等。

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液耕(えきこう)

液耕いちご

植物育成に必要な養分を含む、液体を使用した栽培方法。

このうち、培地を使わずに、液肥と水だけで栽培することを「水耕栽培(すいこうさいばい)」、発泡煉石(はっぽうれんせき)や炭粒等の培地を使って栽培することを「固形培地耕(こけいばいちこう)」という。

養液栽培(ようえきさいばい)ともいう。

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枝下ろし(えだおろし)

樹木の幹から出る大枝を、根元からノコギリで切り落とす強い剪定のこと。

大きく育ちすぎた樹木を仕立て直す際に行う。

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枝抜き(えだぬき)

樹木の枝葉が密集しているとき、不要な枝を切り落として日当たりや風通しを良くすること。

剪定する枝の太さや量によって、下記のように分類される。

・荒抜き…幹から出る枝を根元から切り落とす強い剪定。 ・中抜き…主枝を切り戻す剪定。

枝透かし(えだすかし)ともいう。

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枝透かし(えだすかし)

樹木の枝葉が密集しているとき、不要な枝を切り落として日当たりや風通しを良くすること。

剪定する枝の太さや量によって、下記のように分類される。

荒透かし・野透かし・大透かし…幹から出る枝を根元から切り落とす強い剪定。 中透かし…主枝を切り戻す剪定。 小透かし…枝の先端部分に、ハサミを使って細かく施す剪定。

枝抜き(えだぬき)ともいう。

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栄養生殖(えいようせいしょく)

ヤマノイモの葉の腋や、花序に形成されるムカゴ

種子からではなく、根・茎・葉などの栄養器官から植物を繁殖させる方法。 親株と遺伝的に同じ個体を増やすことが出来る。

挿し木、接ぎ木、取り木、株分け、ランナー、球根類の分球、根茎、むかご、人工的な組織培養などもこれにあたる。

生殖細胞の受精を経由しない無性生殖の一種で、クローン繁殖(くろーんはんしょく)、栄養繁殖(えいようはんしょく)ともいう。

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栄養繁殖(えいようはんしょく)

イチゴのランナー繁殖

種子からではなく、根・茎・葉などの栄養器官から植物を繁殖させる方法で、親株と遺伝的に同じ個体をふやすことが出来る。

挿し木、接ぎ木、取り木、株分け、ランナー、球根類の分球、根茎、むかご、人工的な組織培養などもこれにあたる。

生殖細胞の受精を経由しない無性生殖の一種で、クローン繁殖(くろーんはんしょく)、栄養生殖(えいようせいしょく)ともいう。

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園芸療法(えんげいりょうほう)

園芸を通じて、心身の回復をはかる園芸療法

植物を育てることを通して、病んだ心や身体を回復させる療法。

身体を動かすことによる「身体的効果」、植物の生長に喜び、収穫の楽しさを感じたりすることによる「心理的効果」、植物がコミュニケーションツールになり、他人との関係性を得るきっかけになる「社会的効果」などが見込める。

また、植物と暮らし、自然のサイクルに身を置くことで精神的に安定し、心身の回復に適した環境が得られる。

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F1(えふわん)

First Filial Hybridという言葉を略したもの。 意味は、交配された(Hybrid)、雑種世代の(Filial)、一代目(First)。

一代交配(いちだいこうはい)、一代雑種(いちだいざっしゅ)ともいう。

優れた性質を持った個体を掛け合わせて、両方の良い部分を受け継いだ次世代のこと。

生産者にとって好ましい性質(病害虫に強い、生育が良い、味が良い、収穫が多い等)を持ち、安定的に高品質な収穫が見込める。

ただし、F1から採取した種子にはその性質が遺伝せず、品質が低下するため、同じ品質を保つためには、毎年タネを購入する必要がある。

⇔固定種(こていしゅ)

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逸話に満ちた品種改良の歴史

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液肥(えきひ)

生ゴミと米ぬかを発酵させて作った液肥、1000倍程度に薄めて植物に与える

液体の肥料のこと。

成分が水に溶けて、植物に吸収されやすい状態になっている。

すぐに効果が得られる速効性肥料(そっこうせいひりょう)で、追肥(ついひ・おいごえ)に適しているが、効果が長続きしないので定期的に与える必要がある。

液肥原液を水で薄めたり、油かす等の有機質肥料(ゆうきしつひりょう)に水を加えて発酵させて作る。

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