細胞を伸長させ、植物の成長を促す作用を持った物質の総称。
植物ホルモンの一種。
園芸では、果実を着果させたり、実った果実の肥大や成熟を促すために、使用されることが多い。
また、挿し木等の栄養繁殖では、発根を促すのに用いられる。
植物を、異常に成長させることで、結果的に枯らしてしまう作用を持つオーキシンも存在しており、その作用から除草剤として利用されている。
これはアメリカ軍によって、ベトナム戦争時に枯葉剤として使用された。
植物の枝や茎の先端には、頂芽(ちょうが)と呼ばれる芽があり、そこからはオーキシンが分泌されている。
頂芽のオーキシンは、側面から出る側芽(そくが)の成長を抑制して、頂芽優勢の性質を保つ。