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アブシジン酸(あぶしじんさん)

アブシジン酸の構造式

主として種子や芽の成長抑制、器官離脱(落葉・落果)、気孔閉鎖に作用する物質。

植物ホルモンの一種。

種子は通常時、種皮に含まれるアブシジン酸によって、胚の成長が抑えられ、休眠状態に置かれている。 しかし何らかの原因でアブシジン酸の生成が滞ると、樹上で未熟な種子が発芽してしまったりする。

植物に水分が不足した際には、蒸散を抑えるために気孔の閉鎖を促す。

水不足のような環境ストレスに反応して合成され、植物の抵抗力を増すアブシジン酸は、耐性誘導ホルモンとしても知られている。

他に環境ストレスによって合成されるホルモンには、エチレンやジャスモン酸がある。