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心皮(しんぴ)

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

被子植物の雌しべをつくる器官で、内側に胚珠を付けた葉の一種。

一枚から数枚の心皮が胚珠を包み込むように合わさって、袋状の構造を持ったメシベを形成する。

単一の心皮からできた単心皮性雌しべ(モクレン科、キンポウゲ科、マメ科等)と、複数の心皮からできた多心皮性雌しべ(キク科、スミレ科、ユリ科、アヤメ科、ラン科、スベリヒユ属等)がある。

胚珠が種子に成長したとき、心皮は果皮となる。

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蜜腺

動物を誘引するため、トケイソウの蕾には蜜腺がある

昆虫を誘引するため、トケイソウの蕾には蜜腺がある

植物が甘い蜜を分泌する器官のこと。

多くの植物は、花の内部に蜜腺を持つ。

花の蜜に引き寄せられた昆虫は、蜜腺の周りを動き回ることで、雄しべの花粉を身体に付着させ、雌しべに運んで受粉させる。 このように、昆虫が媒体となって受粉が行なわれることを、虫媒(ちゅうばい)という。

葉や茎など、花以外の部分にある蜜腺は、花外蜜腺(かがいみつせん)という。

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蒸散(じょうさん)

電子顕微鏡により撮影された、トマトの葉の気孔

電子顕微鏡により撮影された、トマトの葉の気孔

植物の根から吸収した水分が、地上部から水蒸気として放出されること。

多くの植物は、吸収した水分の9割前後を空気中に放出する。 蒸散が盛んなときほど、植物は健康的に生長すると言われる。 水分が蒸発するときの気化熱で、植物体の温度上昇を防ぐ働きがある。

蒸散は、水分が放出される器官によって、二種類に分けられる。

・気孔蒸散 気孔(葉の裏側に多く存在する)の開閉によって排出量が調整され、植物体の体温調節が行われる。

・クチクラ蒸散 気孔蒸散と比較すると微量ではあるが、表皮細胞のクチクラ層から行われる蒸散のこと。

花青素(かせいそ)

赤いバラの色素は、花青素(かせいそ)である

植物に含まれるフラボノイドの一種で、主として花や果実、葉の紅葉に見られる「赤・紫・青」の色素のこと。

水溶性の色素で、酸性で赤、中性で紫、アルカリ性で青に変色することから、pH(水素イオン指数)を測定するリトマス試験紙に利用されている。

紫キャベツの色素は、花青素(かせいそ)と呼ばれる

また、抗酸化物質としても知られており、健康食品やサプリメントに加えられることもある。

アントシアニンとも呼ばれる。

赤いバラ、ヤグルマギク、紫キャベツ、ナス、ブルーベリー、プルーン、アサイー、ブドウ、イチゴ、黒米、黒大豆、ムラサキイモなどに多く含まれている。

仏炎苞(ぶつえんほう)

サトイモ科のアンスリウムは、美しい仏炎苞をもつ

サトイモ科の植物に見られる肉穂花序(にくすいかじょ)を包む、大型の苞(ほう)のこと。

色鮮やかな仏炎苞が、鑑賞対象になっている植物も多い。

アンスリウム、ミズバショウ、クワズイモ、コンニャク、ウラシマソウ、マムシグサ、ザゼンソウ、タコノキ、スパティフィラム(スパティフィルム)、ボタンウキクサなど。

子葉(しよう)

マメ科植物の肥大した子葉

種子内部にある胚に含まれる、生長すると葉になる部分のこと。

裸子植物は二枚かそれ以上、被子植物の双子葉植物は二枚、単子葉植物は一枚の子葉を持つ。

発芽のエネルギーとなる胚乳を持たない無胚乳植物の中には、子葉に栄養分を蓄えるものもある。

このような植物の種子のことを子葉種子という。(マメ科、バラ科、ブナ科など)

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徒長(とちょう)

密集した芽を間引きせずに育てると、苗が徒長してしまう

植物の茎や葉が、ひょろひょろと細長く、軟弱に伸びてしまうこと。

日光不足、通風不足、土壌の窒素過多、水分過多、植物の密生などが原因で起こる。

徒長した苗は、自らの体をしっかりと支えられず、支柱が必要になる場合もある。

病害虫や環境の変化にも弱い。

ロゼット(ろぜっと)

タンポポのロゼット

地際にある極端に短い茎から、地面に張り付くように葉が生えて、放射状に広がった状態のこと。

上から見た形が、バラの花のように見えることからrosette(ロゼット)と呼ばれる。

また、根から直に葉が生えているように見えることから、根生葉(こんせいよう)ともいう。

宿根草が越冬するとき、地表近くでロゼットになるものが多い。

タンポポやオオバコは、終生ロゼット葉だけしか出さない。

萼(がく)

クリスマスローズの花びらに見える部分はガク片である

花の一番外側にあって、花冠(かかん)を包むように存在する、葉に似た器官のこと。

数枚の萼片(がくへん)によって、形成されていることが多い。

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苞・包(ほう)

ブーゲンビリアの花びらに見えるのは包で、中央に三本出ているのが実際の花

主に植物の花芽を保護する葉のようなもので、鱗片よりは大きく数が少ないもの。

葉が変態した変態葉の一種で、苞葉・包葉(ほうよう)ともいう。

苞が、花と見まがうほどに大きく色鮮やかに発達した植物も多い。

ブーゲンビリア、ポインセチア、ヘリコニア等。

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苞葉・包葉(ほうよう)

美しい包葉をもつヘリコニア

主に植物の花芽を保護する葉のようなもので、鱗片よりは大きく数が少ないもの。

葉が変態した変態葉の一種で、苞・包(ほう)ともいう。

苞葉が、花と見まがうほどに大きく色鮮やかに発達した植物も多い。

ブーゲンビリア、ポインセチア、ヘリコニア等。

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鱗片(りんぺん)

ユリ根の鱗片

植物の芽や球根を保護する、複数の小さな葉のようなもの。

葉が変態した変態葉の一種で、鱗片葉(りんぺんよう)ともいう。

ユリ科植物の鱗茎に見られる多肉質な葉や、竹の新芽であるタケノコを覆う皮は鱗片である。

球根で楽しむ小さなガーデニング (趣味の教科書)

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鱗片葉(りんぺんよう)

鱗片葉に包まれたタケノコ

植物の芽や球根を保護する、複数の小さな葉のようなもの。

葉が変態した変態葉の一種で、鱗片(りんぺん)ともいう。

ユリ科植物の鱗茎に見られる多肉質な葉や、竹の新芽であるタケノコを覆う皮は鱗片葉である。

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クロロシス(くろろしす)

ブルーベリーに生じたクロロシスの症状、葉脈を残して黄変する葉

土壌に含まれる栄養素のなかで、葉緑素合成に必要な窒素や、鉄・亜鉛・マンガンなどのミネラルが不足して、葉の色が薄くなり、黄色っぽく変色してしまうこと。

日照不足や水切れ、葉の老化等が原因となって、色素が抜ける場合もある。

白化(はくか・はっか)ともいう。

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葉芽(はめ・ようが)

ブルーベリーの葉芽

生長すると葉になる芽のこと。

花芽と比べると、やや細い形状をしている。

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白化(はくか・はっか)

その生き物固有の色素が欠落し、白色に変化すること。

白化には、遺伝情報の欠損によって起こるアルビノと、環境要因で起こるクロロシスがある。

◆アルビノ

植物にアルビノ現象が起こると、葉緑素が欠乏する。

クロロフィル(葉緑素)を持たない植物は、ある程度までは成長しても、光合成を行なえずにやがて枯死する。 アルビノ種を育成する場合は、接ぎ木により、通常の個体を台木に使用すると良い。

園芸で人気のある斑入りの品種は、部分的に白化が生じたもの。

葉が部分的に白化した斑入りの植物

◆クロロシス

クロロシスは、葉緑素合成に必要な窒素や、鉄・亜鉛・マンガンなどのミネラル類が、土壌に不足することで起こる。

日照不足や水切れ、葉の老化等が原因となって、色素が抜ける場合もある。

葉脈を残して葉が黄変する、クロロシスの症状

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カラーリーフプランツ(からーりーふぷらんつ)

通常の緑色の葉と違って、特徴的な葉色を持つ植物のこと。

斑入りや、銀、銅、黄、黒、赤、紫など、カラフルな葉を鑑賞する。

花のように開花期が過ぎても観賞価値が下がることがなく、長期間楽しむことが出来る。

花壇やコンテナに植えるとアクセントになるほか、他の植物と色調を合わせたりして、カラーバリエーション豊かな植栽を楽しむことができる。

銀葉のラミウム

赤葉のコリウス

黒葉のクローバー

黄色い斑入りのギボウシ

銅葉のオキザリス

観葉植物とカラーリーフプランツ―室内・ベランダで楽しむ

posted with ヨメレバ 尾崎 章 成美堂出版 2004-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

斑入り(ふいり)

葉に黄色と赤色の斑が入った、トリカラーアマランサス(ハゲイトウ)

植物体の器官、主に葉において、通常一色になる部分が変異を起こし、二色以上になって模様を作る現象。

葉緑素等の色素が抜けて、白や黄色、または赤色に変色するもので、変色した部分を斑(ふ)という。

遺伝的なものと、ウイルスによるものがある。

葉緑素が少ない分、強い日差しで葉焼けを起こしやすいので注意する。

斑入り植物は、再び突然変異が生じたり、交雑や育成環境が原因で、緑の葉に戻ってしまうことがある。 このことを先祖返りという。

<斑の種類> 出現する場所や形状によって以下のような種類がある。

覆輪(ふくりん)…葉の縁 爪斑(つめふ)…葉の先端部の縁 中斑(なかふ)…葉の中央部 散斑(ちりふ)…小さな斑点が葉全体に散らばる 刷毛込み斑(はけこみふ)…葉の中央から縁に向かって刷毛で塗ったような斑 縞斑(しまふ)・条斑(すじふ)…縞の斑が縦に入る 脈斑(みゃくふ)・網斑(あみふ)…脈状の斑 虎斑(とらふ)…横に入る斑 切斑(きりふ)…直線的な境界線で二色に分かれる斑

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観葉植物(かんようしょくぶつ)

美しい葉をたのしむ観葉植物

主に室内置きにして、葉を鑑賞する植物のこと。

生活環境に緑があると、心が安らぐリラックス効果がある。

熱帯や亜熱帯原産の熱帯性植物が多く、耐寒性に欠けるため、冬季の管理には注意すること。

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日焼け(ひやけ)

強い日光で日焼けした葉

強すぎる直射日光で、葉が茎が焼けてしまうこと。

日陰や室内で育てた植物や、葉の色素が薄い植物を、急に日光にさらした時に起こりやすい。

植物が変色したり、葉の縁から枯れてきたりする。

葉焼け(はやけ)ともいう。

はじめての観葉植物の手入れと育て方 (ナツメ社のGarden Books) 谷亀 高広

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葉焼け(はやけ)

葉焼けしたコーヒーの木

強すぎる直射日光で、葉が茎が焼けてしまうこと。

日陰や室内で育てた植物や、葉の色素が薄い植物を、急に日光にさらした時に起こりやすい。 植物が変色したり、葉の縁から枯れてきたりする。

日焼け(ひやけ)ともいう。

インテリアグリーンを楽しむはじめての観葉植物― 育て方と手入れのコツ 渡辺 均

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葉肥(はごえ)

葉や茎の生育に不可欠な、葉緑素の生成に関わる、窒素(N)肥料のこと。

過剰に与えると、葉ばかりが生い茂り、花が付きにくくなる。 また茎が伸びすぎて徒長気味になって、病害虫に侵されやすくなる。

欠乏すると、葉緑素が不足して葉が黄色く変色し、株が大きく育たない。

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