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心皮(しんぴ)

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

被子植物の雌しべをつくる器官で、内側に胚珠を付けた葉の一種。

一枚から数枚の心皮が胚珠を包み込むように合わさって、袋状の構造を持ったメシベを形成する。

単一の心皮からできた単心皮性雌しべ(モクレン科、キンポウゲ科、マメ科等)と、複数の心皮からできた多心皮性雌しべ(キク科、スミレ科、ユリ科、アヤメ科、ラン科、スベリヒユ属等)がある。

胚珠が種子に成長したとき、心皮は果皮となる。

ビジュアル園芸・植物用語事典

posted with ヨメレバ 土橋 豊 家の光協会 1999-01 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

蜜腺

動物を誘引するため、トケイソウの蕾には蜜腺がある

昆虫を誘引するため、トケイソウの蕾には蜜腺がある

植物が甘い蜜を分泌する器官のこと。

多くの植物は、花の内部に蜜腺を持つ。

花の蜜に引き寄せられた昆虫は、蜜腺の周りを動き回ることで、雄しべの花粉を身体に付着させ、雌しべに運んで受粉させる。 このように、昆虫が媒体となって受粉が行なわれることを、虫媒(ちゅうばい)という。

葉や茎など、花以外の部分にある蜜腺は、花外蜜腺(かがいみつせん)という。

したたかな植物たち―あの手この手のマル秘大作戦 (SCCガーデナーズ・コレクション)

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着果

アンズの着果

アンズの着果

植物に果実がつくこと。

結実(けつじつ)ともいう。

鉢で育てる果樹―植えつけから実がなるまで (別冊NHK趣味の園芸)

posted with ヨメレバ NHK出版 日本放送出版協会 2010-02 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

胚珠(はいしゅ)

サクランボの胚珠

サクランボの胚珠

雌しべの子房の中にある、内部に卵細胞を持つ器官。

卵細胞と、雄しべの花粉に含まれる精細胞が受精すると、子房は果実に、胚珠は種子に生長する。

図説 植物用語事典

posted with ヨメレバ 清水 建美 八坂書房 2001-07 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

子房(しぼう)

ヘレボルス(クリスマスローズ)の子房

ヘレボルス(クリスマスローズ)の子房

雌しべの基部にある、胚珠を包む部分のこと。

胚珠の中には卵細胞があり、雌しべの先端に付着した花粉から精細胞を受け取り、受精する。

受精卵は成長すると胚になり、胚珠はやがて種子になる。

胚珠を包み込んでいた子房は、成長すると果実になる。

花青素(かせいそ)

赤いバラの色素は、花青素(かせいそ)である

植物に含まれるフラボノイドの一種で、主として花や果実、葉の紅葉に見られる「赤・紫・青」の色素のこと。

水溶性の色素で、酸性で赤、中性で紫、アルカリ性で青に変色することから、pH(水素イオン指数)を測定するリトマス試験紙に利用されている。

紫キャベツの色素は、花青素(かせいそ)と呼ばれる

また、抗酸化物質としても知られており、健康食品やサプリメントに加えられることもある。

アントシアニンとも呼ばれる。

赤いバラ、ヤグルマギク、紫キャベツ、ナス、ブルーベリー、プルーン、アサイー、ブドウ、イチゴ、黒米、黒大豆、ムラサキイモなどに多く含まれている。

穂状花序(すいじょうかじょ)

ワレモコウの穂状花序

ネジバナの穂状花序

長く伸びた一本の花軸(かじく)に、多数の小花が付く花序。

総状花序(そうじょうかじょ)に似ているが、小花に花柄(かへい)が付いていないものを指す。

オオバコ、イノコズチ、ネジバナ、キンギョソウ、グラジオラス、サワギキョウ、ワレモコウなど。

円錐花序(えんすいかじょ)

ナンテンの円錐花序

ウツギの円錐花序

花軸が何度も枝分かれして、多数の小花を付ける花序で、花序の下の部分ほど分枝回数が多く、全体的に見ると円すい状になるもの。

ヨモギ、イネ、クサキョウチクトウ、宿根かすみ草、ウツギ、タケニグサ、ネズミモチ、ナンテン、サルスベリ、セイタカアワダチソウなど。

複総状花序(ふくそうじょうかじょ)ともいう。

単頂花序(たんちょうかじょ)

カタクリの単頂花序

チューリップの単頂花序

一本の茎や枝の先端に、一つの花を付ける花序(かじょ)のこと。

チューリップ、スミレ、シクラメン、ハス、スイレン、カタクリ、アネモネ、ケシなど。

傘形花序(さんけいかじょ)

セリ科植物、アシタバの傘形花序(さんけいかじょ)

花軸(かじく)が非常に短く、一点から放射状に花柄(かへい)が伸びているように見える花序のこと。

ネギ、ニラ、ギガンチューム、ヤツデ、ヒガンバナ(リコリス)、ウド、セリ科植物など。

散形花序(さんけいかじょ)ともいう。

散形花序(さんけいかじょ)

ヤツデの散形花序(さんけいかじょ)

花軸(かじく)が非常に短く、一点から放射状に花柄(かへい)が伸びているように見える花序のこと。

ネギ、ニラ、ギガンチューム、ヤツデ、ヒガンバナ(リコリス)、ウド、セリ科植物など。

その形状から、傘形花序(さんけいかじょ)とも呼ばれている。

散房花序(さんぼうかじょ)

シモツケの散房花序(さんぼうかじょ)

短い花軸(かじく)から複数の花柄(かへい)が出ており、下部の柄ほど長いことから、小花の集合体が水平、または半球形に並んだ花序のこと。

コデマリ、シモツケ、アジサイ、タニウツギ、ペンタス、など。

壷状花序(こじょうかじょ)

トウダイグサの壷状花序

花軸と苞が、壷状になり、その内部に花を持つもの。

トウダイグサ科の植物に見られる特殊な花序。

トウダイグサ(ユーフォルビア)、ポインセチア(ショウジョウボク)、ハナキリン、トウゴマ、ハツユキソウ、ニシキソウなど。

杯状花序(はいじょうかじょ)ともいう。

杯状花序(はいじょうかじょ)

ポインセチアの杯状花序

花軸と苞が、杯状(コップ状)になり、その内部に花を持つもの。

トウダイグサ科の植物に見られる特殊な花序。

トウダイグサ(ユーフォルビア)、ポインセチア(ショウジョウボク)、ハナキリン、トウゴマ、ハツユキソウ、ニシキソウなど。

壷状花序(こじょうかじょ)ともいう。

総状花序(そうじょうかじょ)

ジギタリスの総状花序

ギボウシの総状花序

長く伸びた一本の花軸(かじく)に、多数の花柄(かへい)のある花を付ける花序(かじょ)のこと。

ジギタリス、エビネ、フジ、リョウブ、ヤマゴボウ、ギボウシ、ヒヤシンスなど。

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頭状花序(とうじょうかじょ)

スカビオサ(西洋マツムシソウ)の頭状花序

一見すると一つの花のように見えるが、先端が円盤状になった花軸(かじく)に、多数の小花が集まって、一つの花を成しているもの。

頭花(とうか)、頭状花(とうじょうか)、集合花(しゅうごうか)ともいう。

キク科(キク、タンポポ、ヒマワリ、コスモス、ダリア、カモミール、ツワブキ、ジニア)や、マツムシソウ(スカビオサ)科の植物にみられる。

花序(かじょ)

フジの単一花序

オミナエシの複合花序

茎に並ぶ、花の配列様式のこと。

また、花軸(かじく)や花柄(かへい)に複数の小花が付いて、房状になった部分のことを指す場合もある。

植物によって多種多様な花序は、その配列により、大きく二種に分類することができる。

一つの配列様式からなる花序を単一花序(たんいつかじょ)、複数の単一花序や、複数の配列様式で構成された花序を複合花序(ふくごうかじょ)という。

花被(かひ)

シャガの花被(かひ)

花被は、一つの花にある花被片(かひへん)を総称したもの。

花被片は、生殖器官である雄しべや雌しべを保護し、大きく色鮮やかに目立つことで昆虫等を誘引する。

外側に並ぶ花被は外花被(がいかひ)、内側に並ぶ花被は内花被(ないかひ)という。

それぞれに材質が異なる場合は、外花被を萼(がく)、内花被を花弁(かべん)と呼ぶ。

花被片(かひへん)

ホトトギスの花被片のうち、外側の幅広3枚は外花被片、内側の幅狭3枚は内花被片である

雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護するように発達した器官。

また、大きく色鮮やかに目立つことで昆虫等を誘引して、虫媒による受粉が起こりやすいようにする。

外側に並ぶものを外花被片(がいかひへん)、内側に並ぶものを内花被片(ないかひへん)という。

総称は花被(かひ)。

それぞれ材質が異なる場合は、外花被を萼(がく)、内花被を花弁(かべん)という。

花床(かしょう)

花の中心部、花床が盛り上がったカモミール

花柄(かへい)の先端にあり、花を構成する花葉(かよう)の基部になる部分のこと。

花托(かたく)ともいう。

ガーデニング花木入門―花・葉・実が美しい木を楽しむ (別冊NHK趣味の園芸)

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花葉(かよう)

オキザリスの花弁には、葉脈の名残のスジが見られる

雄しべや雌しべ、花弁(かべん)、萼片(がくへん)など、花を構成する器官を総称するもの。

花は元々、葉が変形してできたとされることから、こう呼ばれている。

花を支える土台となる花床(かしょう)については、茎が変形したもののため、ここには含まれない。

花冠(かかん)

ヘビイチゴの離弁花冠

一つの花にある、花弁(かべん)の集合体のこと。

花の中心にある雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護し、鮮やかな色や独特な形で目を引いて、昆虫等を誘引する。

複数の花弁が、離れて花床に付いているものを離弁花冠(りべんかかん)、花弁が癒合して、根元が筒状になっているものを合弁花冠(ごうべんかかん)という。

ツツジの合弁花冠

合弁花冠の根元、筒状の部分は、花冠筒部(かかんとうぶ)といい、略して花筒(かとう)と呼ばれることもある。

裂けて広がった花筒の先端は、花冠裂片(かかんれっぺん)という。

花托(かたく)

中央のハチの巣状のものが、ハスの花托

花柄(かへい)の先端にあり、花を構成する花葉(かよう)の基部になる部分のこと。

花床(かしょう)ともいう。

花弁(かべん)

スイセンの花弁

花びらと呼ばれている器官のこと。

花の中心にある、雄しべや雌しべ等の生殖器官を保護する。

また、色や形で目立つことで、昆虫を誘引する役割も担っている。

一つの花にある花弁の集合体は、花冠(かかん)という。

花柱(かちゅう)

アヤメ属の花柱は、花弁状に三つに分かれている

雌しべの子房(しぼう)と柱頭(ちゅうとう)を繋ぐ円柱状の器官。

花粉を受けとりやすいように、先端の柱頭を適切な位置に出すなど、主として受粉を助けるために存在している。

花茎(かけい)

ハスの花茎(かけい)

花だけを付ける茎。

花軸(かじく)の一種で、地下茎から直接出てくるもののこと。

タンポポ、チューリップ、ポピー、リコリス、アネモネ、ハス、ヒガンバナ、ガーベラなど。

花軸(かじく)

シランの花軸(かじく)と花柄(かへい)

花だけを付ける茎や枝のこと。

小花を複数付ける植物の場合は、中心の太い茎を花軸(かじく)、枝分かれして花を付ける茎を花柄(かへい)という。

花梗(かこう)

サクランボの小花梗(しょうかこう)

花の柄になっている部分のこと。

花軸(かじく)から出て、末端に花を付ける。

小さな花が多数集まった花穂では、花梗が先端で枝分かれし、小花梗(しょうかこう)が個々の花を支える。

花が終わった後には果実を支える器官となり、名称は果梗(かこう)に変わる。

花柄(かへい)ともいう。

花柄(かへい)

姫りんごの小花柄(しょうかへい)

花の柄になっている部分のこと。

花軸(かじく)から出て、末端に花を付ける。

小さな花が多数集まった花穂では、花柄が先端で枝分かれし、小花柄(しょうかへい)が個々の花を支える。

花が終わった後には果実を支える器官となり、名称は果柄(かへい)に変わる。

花梗(かこう)ともいう。

花(はな)

1. 花のつくり

アサガオの花

花の基本的な構造では、花の柄である花柄(かへい)の先端に、花の土台、花床(かしょう)が付き、その上に葉が変化してできた花葉(かよう)が付く。

花葉とは、雌しべ、雄しべなどの生殖器官や、花びらとも呼ばれる花弁(かべん)、それを外側から支える萼(がく)からなる。

普通、雌しべ、雄しべなどの生殖器官は、花の中心に位置している。

雄しべで形成された花粉が、雌しべの柱頭に付着すると、花粉の精細胞が花柱内を移動して、子房の卵細胞に到着、受精が行なわれる。

その後、受精卵は胚に成長し、子房は果実となる。

2. 花の性別

カボチャの雌花の下部には、丸い子房がみられる

花には単性花と両性花がある。

単性花には、雄花と雌花があり、それぞれ雄しべと雌しべだけを持つ。 これを雌雄異花(しゆういか)という。

両性花は、雄しべと雌しべ、両方を一つの花に備えた雌雄同花(しゆうどうか)である。

まれに、気温などの環境条件によって、異なった性別の花を咲かせる植物もある。

3. 花と受粉媒体

花の蜜を吸うハチドリによる鳥媒受粉

花の色や匂い、分泌される蜜などに惹かれて、鳥や昆虫がやってくる。

植物に誘引された動物は、花の中で蜜を求めて動き回ったりして、体に花粉を付着させ、雌しべに運ぶ役割を担っている。

自ら動くことができない植物は、蜜や花粉などの対価を与えることで、動物に受粉を助けてもらっているのだ。

このように、昆虫によって受粉が媒介される花を虫媒花、鳥によるものを鳥媒花という。

また、風によって受粉がなされる場合は、風媒花という。

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肉穂花序(にくすいかじょ)

サトイモ科のミズバショウ

サトイモ科の植物などにみられる花の並び方(花序)のこと。

肥大した太い花軸の表面に、多数の小さな花が密集している。

そのまわりを囲む、花びらのようなものは仏炎苞(ぶつえんほう)という。

アンスリウム、ミズバショウ、クワズイモ、コンニャク、ウラシマソウ、マムシグサ、ザゼンソウ、タコノキ、スパティフィラム(スパティフィルム)、ボタンウキクサなど。

陰頭花序(いんとうかじょ)

花床が肥大して、花を包み込んでしまったイチジク状果の陰頭花序

イチジク属の植物に見られる花の並び方(花序)のこと。

肥大した花床の中央部がくぼんで壷状の花嚢(かのう)になり、その内面に多数の小さな花を付ける。

花は花床に覆われて全く見えず、結実前でも果実が実っているかのように見えることから、イチジクのことを無花果(むかか)と呼ぶこともある。

特殊な花の形状から、受粉はイチジク属に寄生するイチジクコバチという寄生蜂によって行なわれる。 果実の先端にある小さな空洞が、イチジクコバチの出入り口になっている。

単性花(たんせいか)

アケビの雌花

アケビの雄花

雄花には雄しべ、雌花には雌しべだけを持ち、一つの花だけでは受粉が不可能な花のこと。

単性花を付ける植物を、雌雄異花(しゆういか)という。

カボチャ、キュウリ、メロン、ベゴニア、アケビ、クリ、マツ、ネコヤナギなど。

⇔両性花(りょうせいか)

花と昆虫観察事典 (自然の観察事典)

posted with ヨメレバ 小田 英智 偕成社 2005-09 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

両性花(りょうせいか)

イチゴの花は両性花

一つの花に、雄しべと雌しべ両方の器官を持つ花のこと。

植物の多くが両性花を持つ。

両性花を付ける植物を、雌雄同花(しゆうどうか)という。

パパイアは単性花を持つ雌雄異株(しゆういしゅ)だが、温度によっては両性花が付くこともある。

⇔単性花(たんせいか)

ヘンダーソン生物学用語事典

posted with ヨメレバ Eleanor Lawrence オーム社 1996-05 Amazon 楽天ブックス ブックオフ e-hon 図書館 … ≫続きを読む

単為発生(たんいはっせい)

単為発生するヒメジョオン

植物の卵細胞と精細胞が受精しないまま、卵細胞だけで新しい個体が発生すること。

ドクダミ、ヒメジョオン、セイヨウタンポポ、スミレ、キイチゴなど。

単為生殖(たんいせいしょく)

単為生殖で繁殖できるキイチゴ

通常ならば有性生殖によって次世代を残す植物が、受精することなく雌だけで子孫を残すこと。

ドクダミ、ヒメジョオン、セイヨウタンポポ、スミレ、キイチゴなど。

閉鎖花(へいさか)

ホトケノザの閉鎖花

形成された蕾が花開くことなく、自家受粉によって結実する花のこと。

開花して受粉が行なわれる花は、開放花という。

開放花と閉鎖花が混在することもあれば、環境や時期によって形成時期がずれることもある。

他株と生殖細胞の交換が行なわれないので、遺伝子の多様性を保つには不適な繁殖方法だが、確実に種子を作ることが出来るという大きな利点がある。

スミレ属、ホトケノザ、キッコウハグマ、フタリシズカ、ヒメハギ、ツリフネソウ、タツナミソウ、ツユクサ、センボンヤリなど。

マルバツユクサ、ミゾソバ、ヤブマメなどは、地中に閉鎖花を付ける。

⇔開放花(かいほうか)

受粉(じゅふん)

ミツバチによる虫媒受粉

雌しべの柱頭に、雄しべの花粉が付くこと。

受粉すると、花粉から花粉管が伸びて胚珠に到達した後、胚珠の卵細胞と花粉管の精核が融合し、受精が行われる。

雄しべの花粉が、雌しべに到達する方法には、風による風媒、蜜などに惹かれた昆虫による虫媒、鳥類による鳥媒、水流で花粉を運ぶ水媒等がある。

自然に受粉しずらい場合は、人工授粉が行われることも多い。

花の顔―実を結ぶための知恵 (POINT図鑑) おすすめ平均

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柱頭(ちゅうとう)

受粉適期に粘液を分泌する柱頭

雌しべの先端部分の、花粉を受け取る器官のこと。

花粉を受けやすいように毛が生えていたり、受粉適期に粘液を分泌したりする。

柱頭が受粉すると、花粉から花粉管が伸びて胚珠に到達し、胚珠の卵細胞と花粉管の精核が受精する。

葯(やく)

ヤクは、花粉の詰まった袋のような形状をしている

雄しべの先端にある、花粉を形成する袋状の器官のこと。

花糸(かし)

花の外側に長く伸びた花糸

雄しべの一部で、花粉を形成する葯(やく)を支える糸状の細長い器官のこと。

花粉(かふん)

花粉を食物とする生き物は多い

種子植物の雄しべで形成される、粉状の生殖細胞のこと。

花粉が雌しべの柱頭に付着することで、受粉が成立する。

受粉すると、花粉から花粉管が伸びて胚珠に到達、胚珠の卵細胞と花粉管の精核が融合し、受精が行われる。

雄しべの花粉が、雌しべに到達する方法には、風による風媒、蜜などに惹かれた昆虫による虫媒、鳥類による鳥媒、水流で花粉を運ぶ水媒等がある。

花粉学事典 日本花粉学会

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雌蕊(めしべ・しずい)

受粉しやすいように、粘液を分泌する雌しべの柱頭

種子植物の花(両性花か雌花)にある雌性生殖器官。

おしべで形成された花粉を受け取り、その精細胞を子房まで運ぶ役割を持つ。

精細胞は、子房内にある胚珠の卵細胞に受精、胚珠は成長して種子となり、子房は果実となる。

めしべは、花粉を受け取りやすいように粘液や毛で覆われた柱頭(ちゅうとう)、内部に胚珠(はいしゅ)を持つ子房(しぼう)、子房と柱頭(ちゅうとう)を繋ぐ花柱(かちゅう)からなり、普通は花の中心に位置している。

一つの花に多数のめしべがある場合は、全体を指して雌蕊群(しずいぐん)という。

⇔雄蕊(おしべ・ゆうずい)

なぜあるの?めしべとおしべ (植物のふしぎシリーズ)

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雄蕊(おしべ・ゆうずい)

雄蕊は、葯(やく)と花糸(かし)からなる

種子植物の花(両性花か雄花)にある雄性生殖器官。

花粉を形成する袋状の葯(やく)と、葯を支える花糸(かし)からなる。

一つの花にある複数の雄しべを総称するときは、雄蕊群(ゆうずいぐん)という。

⇔雌蕊(めしべ・しずい)

なぜあるの?めしべとおしべ (植物のふしぎシリーズ)

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萼(がく)

クリスマスローズの花びらに見える部分はガク片である

花の一番外側にあって、花冠(かかん)を包むように存在する、葉に似た器官のこと。

数枚の萼片(がくへん)によって、形成されていることが多い。

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他家受粉(たかじゅふん)

他家受粉を媒介するミツバチ

雄花の花粉を、別の個体の雌花が受粉すること。

常に違う株同士が交配することで、種の遺伝的多様性を保つことが出来る。

近親交配から生じやすい近交弱勢(きんこうじゃくせい)現象を防ぎ、より生存率や繁殖力の強い次世代を残す。

⇔自家受粉(じかじゅふん)

花と昆虫がつくる自然 (エコロジーガイド)

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自家受粉(じかじゅふん)

花粉は、雄しべの葯(やく)で形成される

同一植物体内で受粉がされること。

同じ花内で受粉することは同花受粉(どうかじゅふん)という。

自家受粉には確実性があるが、近親交配が続くと生存率や繁殖力などが低下する近交弱勢(きんこうじゃくせい)現象が起こる。

種の適応力を維持し、遺伝的多様性を保つために、自家受粉を起こらないような仕組みを持つ植物も多い。

⇔他家受粉(たかじゅふん)

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頭状花(とうじょうか)

ヒマワリは頭状花

一見すると一つの花のように見えるが、先端が円盤状になった花軸(かじく)に、多数の小花が集まって、一つの花を成しているもの。

頭花(とうか)、頭状花序(とうじょうかじょ)、集合花(しゅうごうか)ともいう。

キク科(タンポポやヒマワリ)や、マツムシソウ科(スカビオサ)の植物にみられる。

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集合花(しゅうごうか)

タンポポは集合花

一見すると一つの花のように見えるが、先端が円盤状になった花軸(かじく)に、多数の小花が集まって、一つの花を成しているもの。

頭花(とうか)、頭状花(とうじょうか)、頭状花序(とうじょうかじょ)ともいう。

キク科(タンポポやヒマワリ)や、マツムシソウ科(スカビオサ)の植物にみられる。

園芸植物―庭の花・花屋さんの花 (フィールド・ガイド)

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狂い咲き(くるいざき)

通常の開花時期ではないのに花が咲くこと。

サクラやウメ等は、夏季に花芽が形成されて、翌春に開花するが、病害虫や環境条件により花芽の生長が滞ると、秋頃に咲くこともある。

この性質を利用して、わざと春の花期後に剪定を施し、秋の開花を待つこともある。

また、花弁の配列が狂って、本来の花の形と異なる姿に咲くことも狂い咲きという。

返り咲き(かえりざき)、二度咲き(にどざき)ともいう。

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開花(かいか)

睡蓮の開花

花が咲くこと。

気象庁による開花の定義は、樹木の花が5~6輪開いた状態のことをいう。

また、満開とは、花芽の約80%以上が開花している状態を指す。

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返り咲き(かえりざき)

通常の開花時期ではないのに花が咲くこと。

サクラやウメ等は、夏季に花芽が形成されて、翌春に開花するが、病害虫や環境条件により花芽の生長が滞ると、秋頃に咲くこともある。

この性質を利用して、わざと春の花期後に剪定を施し、秋の開花を待つこともある。

狂い咲き(くるいざき)、二度咲き(にどざき)ともいう。

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花芽形成(かがけいせい)

植物の成長点において、花芽(はなめ・かが)が形成されること。

気温や日長条件、あるいは植物の生長をきっかけにして花芽形成がはじまる。

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花芽分化(かがぶんか)

今まで葉を形成していた成長点が、気温や日長条件、あるいは植物の生長をきっかけにして花芽(はなめ・かが)を作り始めること。

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花芽(はなめ・かが)

ブルーベリーの花芽

生長すると花になる芽のこと。

葉芽と比べると、やや大きく、丸みがある形状をしている。

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スプレー咲き(すぷれーざき)

スプレー咲きのカーネーション

一本の茎が先端で枝分かれして、多数の花を付ける性質。

花付きが良く、ボリュームが出るため、アレンジメントや花束によく利用される。

バラ、キク、カーネーションなどに多く見られる。

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咲き分け(さきわけ)

紅白梅の咲き分け、源平咲き分け梅

同じ株の植物から、違う色の花が咲くこと。

またその植物を指す言葉。

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エディブルフラワー(えでぃぶるふらわー)

エディブルフラワー

食べられる花のこと。

観賞用の花は薬剤を使用していることがあるため、食用に栽培されたものを使う。

キク、プリムラ、パンジー、カーネーション、ビオラ、バラ、カレンジュラ、タンポポ、デンファレ、ハーブの花等。

エディブルフラワー 花食生活のすすめ おすすめ平均

ぜひ続編を期待しますすごく素敵な花の料理!

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有性生殖(ゆうせいせいしょく)

ミツバチによる虫媒授粉

雌の卵細胞と、雄の精細胞が受精・融合して、次世代の種子が形成されること。

⇔無性生殖(むせいせいしょく)

花の顔―実を結ぶための知恵 (POINT図鑑) おすすめ平均

すばらしい花の見方が変わります

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野外で花を見る目が変わる

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花肥(はなごえ)

植物細胞のタンパク質合成や、遺伝情報に関わる核酸をつくる、リン酸肥料(P)のこと。

特に花や果実・種子の形成、根の伸長に必要な要素。

過剰に与えると、亜鉛、鉄等の微量要素が不足することがある。 欠乏すると、開花・結実が遅れ、根や葉の生育が貧弱になる。

育てじょうずになるための土・肥料―園芸用土&花壇の土・畑の土 肥料の選び方・使い方 主な植物の栽培ガイド (主婦の友生活シリーズ) おすすめ平均

「どうしてそうするのか」がわかる

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