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心皮(しんぴ)

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

五枚の心皮(しんぴ)からなる、多心皮性のメシベ

被子植物の雌しべをつくる器官で、内側に胚珠を付けた葉の一種。

一枚から数枚の心皮が胚珠を包み込むように合わさって、袋状の構造を持ったメシベを形成する。

単一の心皮からできた単心皮性雌しべ(モクレン科、キンポウゲ科、マメ科等)と、複数の心皮からできた多心皮性雌しべ(キク科、スミレ科、ユリ科、アヤメ科、ラン科、スベリヒユ属等)がある。

胚珠が種子に成長したとき、心皮は果皮となる。

ビジュアル園芸・植物用語事典

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花(はな)

1. 花のつくり

アサガオの花

花の基本的な構造では、花の柄である花柄(かへい)の先端に、花の土台、花床(かしょう)が付き、その上に葉が変化してできた花葉(かよう)が付く。

花葉とは、雌しべ、雄しべなどの生殖器官や、花びらとも呼ばれる花弁(かべん)、それを外側から支える萼(がく)からなる。

普通、雌しべ、雄しべなどの生殖器官は、花の中心に位置している。

雄しべで形成された花粉が、雌しべの柱頭に付着すると、花粉の精細胞が花柱内を移動して、子房の卵細胞に到着、受精が行なわれる。

その後、受精卵は胚に成長し、子房は果実となる。

2. 花の性別

カボチャの雌花の下部には、丸い子房がみられる

花には単性花と両性花がある。

単性花には、雄花と雌花があり、それぞれ雄しべと雌しべだけを持つ。 これを雌雄異花(しゆういか)という。

両性花は、雄しべと雌しべ、両方を一つの花に備えた雌雄同花(しゆうどうか)である。

まれに、気温などの環境条件によって、異なった性別の花を咲かせる植物もある。

3. 花と受粉媒体

花の蜜を吸うハチドリによる鳥媒受粉

花の色や匂い、分泌される蜜などに惹かれて、鳥や昆虫がやってくる。

植物に誘引された動物は、花の中で蜜を求めて動き回ったりして、体に花粉を付着させ、雌しべに運ぶ役割を担っている。

自ら動くことができない植物は、蜜や花粉などの対価を与えることで、動物に受粉を助けてもらっているのだ。

このように、昆虫によって受粉が媒介される花を虫媒花、鳥によるものを鳥媒花という。

また、風によって受粉がなされる場合は、風媒花という。

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