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根切り虫(ネキリムシ)

根切り虫(ネキリムシ)

ネキリムシの被害、茎が食いちぎられている

[和名(分類)] カブラヤガ・タマヤナガ・センモンヤガ(チョウ目ヤガ科モンヤガ亜科)

地際で植物の茎を切り落とすのは、主としてモンヤガ亜科の幼虫だが、ヨトウガの幼虫ヨトウムシや、根を食害するコガネムシの幼虫も含めて、ネキリムシと呼ぶこともある。

[発生] 5月~10月。 年3~4回発生する。 幼虫の状態で土中で越冬し、翌年3月頃から活動を再開する。

[症状] 地際の茎を食害し、切断して植物を枯らせてしまう。

[形態・生態] モンヤガ亜科の幼虫は、体長10~20mm前後で黒灰色のものが多い。 葉に一つずつ産み付けられた卵が孵化すると、葉の食害を始める。 成長すると昼間は土中で過ごし、夜間に出てきて食害する夜行性。

[食餌植物] 草花、野菜など多くの植物。

[天敵] 寄生蜂(コバチ等)や寄生蝿(ヤドリバエ等)。

[防除方法] 被害を受けた植物の根元を掘り返すと、簡単に見つけることが出来るので捕殺する。

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黄金虫(コガネムシ)

コガネムシ(成虫)

コガネムシ(幼虫)

[和名(分類)] コガネムシ(コウチュウ目コガネムシ科)

幼虫の俗称は、根切り虫(ネキリムシ)、地虫(ジムシ)。

[発生] 成虫は5~8月、幼虫は通年を土中で過ごす。 冬季は地中深くで越冬、3月頃に地表に移動し食害を再開する。

[症状] 成虫は主に葉・花・果実を食害し、土に潜って産卵する。 幼虫は地中の腐植質や植物の根を食べる。 根の食害により植物が倒れたり、生育不良で枯れてしまったりする。

[形態・生態] 成虫は、体長20mm前後で、緑、茶、黒色系など体色は様々。 模様や光沢があったり、背面に毛が生えているものもある。 幼虫は乳白色をしており、体長30mmほどに成長後、サナギになって半月ほどで羽化する。

[食餌植物] 成虫はサクラ・クヌギ等の広葉樹や果樹の葉を好むが、野菜の葉や果実にも被害は及ぶ。 幼虫は樹木や苗・根菜類の根を食害する。

[天敵] スズメバチ、鳥類

[防除方法] 被害の出た植物の根元を掘ると、幼虫が見つかるので捕殺する。 薬剤を使う場合は、植え付け前に消毒しておくか、産卵期に使用すると効果が高い。 スタイナーネマ属の線虫(スタイナーネマ・グラセライ)の散布、BT剤という微生物を利用した殺虫剤も効果があるとされる。

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